奇蟲・爬虫類や両生類の餌にレッドローチを与えてみようかな。
でもどんなふうに飼育すればいいの?
繁殖したいけど簡単にできる?
エサは何を与えるの?
動きが速いから脱走が心配。
よくレッドローチって臭いって聞くけど、臭い対策はあるの?
こんな悩みを解決します。
レッドローチの紹介
- レッドローチ(トルキスタンゴキブリ):中東のトルキスタンが原産で、主に奇蟲、爬虫類や両生類たちの餌用ゴキブリです。爬虫類を扱っているペットショップで見かけることがあるのではないでしょうか。見た目が普通のゴキブリより赤っぽいのが特徴です。
- 大きさ:約3㎝。脱皮をして成長します。
- 孵化後早ければ約3ヶ月程度で成虫となり、卵鞘と呼ばれる卵(10~15個程度の卵が詰まった茶色いカプセル)を産みます。
- 幼体はオスとメス同じような見た目ですが、成体になるとオスは羽がありますが滑空する程度で飛べません。メスは羽が退化したように小さく滑空すらできません。
- 寿命:約1年。繁殖に成功できればエンドレスでレッドローチを確保できます。
レッドローチをデュビアと比較してみた!メリット・デメリットは?
メリット
レッドローチはデュビアより動きが速い
レッドローチはデュビアより動きが速いので生体の反応がとてもいい。
レッドローチはデュビアより体が小さい
体のサイズが成体で約3㎝と小さく柔らかいので、口の小さい生体でも食べやすい。
レッドローチはデュビアのように床材に潜らない
床材にあまり潜らないので生体がエサを見失うことがない。
レッドローチもデュビアもつるつるの壁は登れない
つるつるした壁は登れないので脱走の心配がない。
衣装ケースや大き目のプラケースで十分飼育可能。
レッドローチもデュビアも飛べない
どちらも成体になると、オスは羽がありますがパタパタと上から下に滑空することしかできず飛ぶことはできません、メスは羽が退化した状態なので滑空すらできません。
デメリット
レッドローチはデュビアより素早い
デメリットは、給餌のときに落としてしまうと素早く逃げて隠れようとします。
誤って逃がしてしまうと家具などの下にササっと隠れてしまいます。
レッドローチはデュビアより臭い
ほんと臭い!足臭いにおいと油臭いにおいをたしたような何とも言えないにおいです。
レッドローチの飼育方法
飼育容器を用意しましょう
レッドローチを飼育、繁殖をさせたいのであれば、脱走防止のため、飼育容器の高さが30㎝以上は必要です。
飼育容器おすすめNo,1のは収納ケース。
ただしこのまま使用すると通気性が無いので、蒸れて死んでしまいます。蓋をカットして演芸用の鉢底ネットを張り付ける加工が必要です。
飼育容器おすすめNo,2は大き目のプラケース。
収納ケースより小さめですが、加工が必要ない分楽ですよ。
隠れ家を用意しましょう
隠れ家おすすめNo,1園芸用の鉢底ネット。
丸めて筒上にして使用します。
洗って何度も使えるので経済的。
隠れ家おすすめNo,2卵トレー。
紙でできているので処理が楽。
エサ皿を用意しましょう
エサ皿を用意してあげましょう。
餌は直接飼育ケースに投げ入れるのは止めましょう。フンと餌の水分が混ざり合い悪臭の元です。
ポイント:浅めのプラスチックの容器や100円均一でタッパーを購入し、側面を左右2か所でいいのでカットし、小さい幼体でも入れるようにしましょう。また、容器の全体をヤスリでザラザラにしてあげることで、ツルツル面が苦手なレッドローチもエサ皿に登りやすくなりますよ。
餌を用意しましょう
糞の臭いを控えるため、植物性の餌をメインに与えましょう。
共食いをさけるため、たまに動物性の餌を与えます。
水分補給は昆虫ゼリー。
与えてはいけない餌があります。もっと餌について詳しく知りたい方はこちらの記事へ☟
ヒーターと温度計、サーモスタットを用意しましょう
底面ヒーターがおすすめ
レッドローチは低温に弱いため、寒くなればヒーターが必要になります。
爬虫類用の底面ヒーターがおすすめです。
温度計
サーモスタットで温度管理をしよう
適温は26℃~29℃で飼育しましょう。
あまり温度が低いと卵を産まなくなってしまいます。
逆にレッドローチが増えすぎたら卵を産ませないよう温度を低くしてやればいいですよ。
あと、寒い冬は発泡スチロールや段ボールの中に入れてサーモスタットと底面ヒーターをセットすれば電気代もかからないので最強です。
床材は必要?
掃除のしやすさを考慮し床材は入れません。
足場になる卵トレーや鉢底ネットがあるので床材は必要なし。
レッドローチの数が少なく逆さになり起き上がれないようであれば、キッチンペーパーを敷く程度で良いでしょう。
飼育容器の掃除と頻度は?
レッドローチを飼育していると、飼育容器にフンや脱皮殻、卵の殻などが蓄積されるので掃除をしなければなりません。
掃除を行なわないと臭いがひどくなります。
どこから来るのかコバエもわきます。
掃除の頻度は2週間に一回が良いでしょう。
他の方は3週間~1・2か月という方もみえますが、臭いが気にならない方ならよいでしょう。
ゴキブリアレルギーの方は鼻水や喘息、肌が痒くなるなどの症状がでます。人によって全く大丈夫な人、レッドローチだけダメな人、デュビアだけダメな人など症状はさまざまです。合う合わないがあるので、体の調子をみて飼育するゴキブリを変えるのも手です。
ゴキブリに対して症状のでる方は掃除が大変ですね。対策は長袖の服と長めのビニール手袋、隙間ができにくい粉塵用か塗装用のマスクをおすすめします。安いマスクは横からどうしても入ってくるので意味がないんです。
塗装用のマスクとメガネのセットがおすすめ。メーカーは3Mなので完璧。☟
ゴキブリアレルギーの方は、空中に飛散した細かいゴキブリのフンで喘息気味になる方もみえます。
そんな時は人体やペットにも安心な(放出量によって人体に悪影響を及ぼす恐れのあるオゾンやイオン、次亜塩素酸をいっさい放出しない)おすすめ空機清浄機があるので紹介します。☟
レッドローチの繁殖方法と卵の管理
繁殖方法【卵の管理は基本放置でよし】
レッドローチは放っておいても勝手に卵を産んで繁殖します。
しかし温度が低い場所で飼育すると繁殖率が落ちるので、繁殖を目的にしているのであれば室温を27℃から29℃に設定する。
しかし、人間にとっては結構暑い温度なので、底面ヒーターとサーモスタットで管理する方をおすすめ。そうすれば暑い夏でもクーラーで快適生活を送れますよ。
繁殖方法【孵化率を上げたいのであれば卵を別管理】
なんか孵化率が悪いなって感じたら、湿度が低くて卵が孵化しにくい可能性があります。卵鞘(レッドローチが産み落とした卵が入ったカプセル)を別の小さい容器に移し湿らせたキッチンペーパーやティッシュの上に卵鞘を置いておけば1ヶ月程度で孵化します。
この卵鞘をいれた容器はレッドローチの飼育容器に入れておけば温度管理もできるので楽ですよ。
レッドローチの脱走防止
レッドローチが野生化している!
日本のある河川敷で野生化したレッドローチが発見されました。
レッドローチは日本に生息していないので外来種となります。
おそらく脱走したか、レッドローチを自然界に捨てたかどちらかでしょう。飼育者は絶対に脱走させないよう注意しましょう。
レッドローチの脱走防止は飼育容器に網戸のネットを張って防止
おそらくほとんどの方が、脱走防止に高さのある収納ケースや超特大プラケースを使用されると思いますが、飼育容器を使用しているとだんだん傷がつきます。
また、飼育容器内が湿っているなど壁を登ってくるかもしれません。
万が一の脱走防止対策に、容器と蓋の間に網戸のネットを適当な大きさにカットして挟むと完ぺきですよ。
レッドローチの臭い対策
レッドローチの臭い対策にはいろいろな方法があります。
与える餌・湿度管理・ケージの通気性・床材にくん炭を敷く等、私が実際対策してみたけどいまいちでした。
その対策の結果と、私が実際に行ってかなりの効果があった、おすすめの最終手段を紹介します。
【レッドローチの飼育と繁殖方法】卵の管理・餌・脱走防止と臭い対策まとめ
レッドローチは小さく食べやすい、動きが速いので生体の反応がとてもいいというメリットがあります。しかし、脱走しやすい、臭いという飼い主にとってはデメリットがあります。
素早く動くレッドローチに反応してハンターになった姿を見るのは飼い主にとっても魅力ですよね。ペットには喜んで食べていただきたいものです。
ぜひレッドローチを飼育し繁殖してみましょう。そして脱走しやすい臭いというデメリットは今回紹介した対策を一度試してみてはいかがでしょか。
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