古民家によくある竈(かまど)の周辺に生息している馬のような蟲。竈馬【カマドウマ】。
また、便所(昔のトイレ)の周辺に生息しているコオロギで便所コオロギとも呼ばれまています。
ほとんどの方がカマドウマを害虫扱いされていることでしょう。
しかし、飼育してみると雑食性で何でも食べ、愛嬌のあるルックスで意外とカマドウマ かわいいですよ。
飼育に興味のある人のためにカマドウマの紹介と飼育方法、毒性や鳴き声、大きさや与える餌、飼育に関して注意する点などを紹介していきます。
カマドウマの紹介
- 和名:カマドウマ(竈馬)
- 昆虫網:バッタ目:キリギリス亜目:カマドウマ上科:カマドウマ科
- 学名:Rhaphidophoridae
- 日本に生息するカマドウマの種類は?:約70種以上と多くの種に分類されています。
- 生態:湿度の高い暗い場所を好み、夜行性で徘徊しながら餌を探します。まれに民家に侵入することもあり、「カマドウマ 気持ち悪い」、「カマドウマ 怖い」、「カマドウマ 駆除」などと検索される事が多く、不快害虫扱いされるかわいそうな蟲である。
- 毒性:毒は無い。毒針も無く刺したりしない。
- カマドウマの鳴き声は?:羽が無いのでコオロギみたいに鳴きません。うるさくないので飼育に向いているとも言える。
- 大きさ(体長):オスもメスも体長約20㎜前後。体長の3倍以上ある触覚が特徴。
- 食性:何でも食べる雑食性。共食いをするので単体での飼育が望ましい。
- 飼育難易度:低
- 飛べる?:羽が無いので飛べません。しかし、ジャンプ力が強く狭い容器の中でジャンプするとケースの蓋に当たり激突死してしまうほど。びっくりさせないようにしましょうね。
カマドウマの飼育に必要な物
飼育に必要な物リスト
①昆虫用の飼育ケース
見栄えが良く全面クリアーでカッコいいアクリルケースがおすすめ。
カマドウマの飼育に飽きてしまっても、何でも飼育できて汎用性のあるケースです。
◎アクリルケージ:幅20×奥行20×高さ20㎝
アクリルケージを見てみる。☟
コストを控えたいならプラケース。
②床材
畑などの土を入れると細かい虫やダニなどが発生する可能性があるので、タランチュラやサソリなどの奇蟲専用の土をおすすめします。
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③水入れ
カマドウマは水を飲みます。水入れは必ず入れましょう。
ペットボトルの蓋で十分です。
④シェルター
シェルターが無いと生体が落ち着かないので、落ち葉や流木、樹皮、コルク樹皮などを入れてあげましょう。
⑤メンテナンス用に長いピンセット
エサ入れなどを出し入れするときに脱走しないよう、長めのピンセットでそーっと交換するのがコツ。
この長いピンセットは必ず必要になります。
⑥餌
雑食性なので、料理で余った野菜くずと、動物性の餌(鈴虫の餌)、健康維持のため栄養満点の昆虫ゼリーをおすすめします。
昆虫ゼリーを容器ごと半分にカットしてくれる。便利で経済的なゼリースプリッターがあると便利。カットしたらそのまま置くだけ。
プロゼリー専用。ゼリースプリッターを見てみる。☟
昆虫ゼリーを半分にカットしたら、専用エサ皿があると便利
与えてはいけない餌:カマドウマの健康のため、ニラ・ニンニク・ネギなど刺激物を含んだ野菜や、お菓子などの人口加工物は与えないでね。
カマドウマの飼育方法
餌を与える頻度
一週間に2回程度食べきれる量を与えましょう。食べ残しはカビの発生や腐敗臭の原因になるのでその日か、せめて次の日には取り出して下さい。
注意:餌は小さい入れ物に入れてあげましょう。床材に直接置くとカビが発生します。
湿度確保
カマドウマは湿度が必要です。
床材が少し湿っている状態を維持しましょう。あまりビチョビチョに湿らせると糞や食べかすにカビが生えます。
注意:霧吹きを吹きかけるとびっくりジャンプしてしまうので、洗浄瓶でそっと給水しましょう。
日光浴は必要?
夜行性で暗い場所を好む虫なので、日光浴は必要ありません。
また、飼育ケースを直射日光が当たる場所に置くのは止めましょう。明るすぎる場所はカマドウマのストレスになるし、ケース内が高温になって危険です。
昆虫飼育の悩み【臭い対策】
ペットを飼育していると、やはり気になるお部屋の臭い。
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- 和名:カマドウマ
- 毒性:毒は無い。毒針も無く刺したりしない。
- カマドウマの鳴き声は?:羽が無いのでコオロギみたいに鳴きません。
- 大きさ(体長):オスもメスも体長約20㎜前後。
- カマドウマの飼育方法:餌は一週間に2回程度、食べきれる量、食べ残しはすぐに取り出す。湿度確保は床材を水で少し湿らせる。日光浴は必要なし。ケースは直射日光の当たらない場所に置きましょう。
- カマドウマの飼育に必要な物:飼育ケース・床材・水入れ・シェルター・餌は野菜くずと動物性の餌、昆虫ゼリー。
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