ヒガシニホントカゲの幼体をつかまえたけど飼育方法が分からない・・・。
どんなケースで飼育すればいいの?
床材は何がいいのかな?
飼育に必要な物は?
餌は何を与えるの?
こんな悩みを解決します。
それでは、ヒガシニホントカゲの紹介から解説していきますね。
ヒガシニホントカゲの紹介
- 和名:ヒガシニホントカゲ
- 学名:Plestiodon finitimus
- 爬虫網:有鱗目:トカゲ科:トカゲ属
- 分布:本州の若狭湾⇒琵琶湖⇒三重県⇒和歌山県を結んだラインを境界とし、それより東に棲息する。境界ラインより西側はニホントカゲが生息域である。
- 体長:約13㎝~27㎝
- 生息場所:市街地や民家の庭、農地で普通にみられる。
- 毒性:毒は持っていません。
- 生態:昼行性で昆虫やクモ等節足動物を食べます。
- 出現時期:春~秋
- 性格:臆病で、動くものに対し俊敏に逃げようとする。飼育していてもシェルターに隠れ、なつかない個体が多い。
- 特徴:ヒガシニホントカゲの幼体は、尻尾が青く輝き、黒い体に黄色い縦のラインが5本あり非常に美しい。成体になるにつれ茶色に変化する。
ヒガシニホントカゲ 幼体の飼育方法
- 爬虫類用の飼育ケースに、床材・水入れ・シェルター(隠れ家)・紫外線UVA/UVBライト・餌虫とカルシウム剤、栄養剤・冬に備え保温器具を用意します。
- 飼育ケースの置き場所:日光浴が必要だからといって、直射日光が当たる場所にケースを置かないようにして下さい。ケース内が高温になってしまいます。自然界では涼しい場所を自ら探して移動しますが、ケース内ではそれができません。直射日光の当たらない、温度が一定の場所で飼育して下さい。また、自然採取の個体は人間を警戒します。慣れないうちは静かな場所にケージを置いてストレスを与えないようにしましょう。
- 飼育温度:23℃~27℃ 20℃以下にすると動きが鈍くなります。
- ヒガシニホントカゲの扱い方:ケースの掃除でヒガシニホントカゲを移動させるとき、尻尾をつかんで移動させないで下さい。高確率で尻尾を自切してしまいます。再生された尻尾は骨が無く、完全に元の状態に戻ることができません。
- 日光浴:カルシウムの吸収にはビタミンD3が必要です。日光浴によりビタミンD3を体内に生成させ、カルシウムの吸収を補っているからです。飼育下では、爬虫類用の紫外線UVA/UVBライトで日光浴させましょう。浴びる時間は5~10時間程度。ちなみにガラスやプラスチック、アクリルなどは、UVBを通しません。メッシュ越しか、直接ケースの中で照射する必要があります。
- 餌を与える頻度:2日に1回。食べるだけ。自然採取の個体は、人間を警戒して餌を食べない場合があります。1週間から2週間の間、全く餌を食べない場合は元居た場所に逃がして下さい。
- カルシウム剤を与える頻度:カルシウム剤は餌やりの3回に1度、餌虫にダスティング(まぶして)して与えましょう。カルシウム不足になると、クル病という病気になりやすいからです。
- 水分:水を飲みます。水は糞で汚れていないかチェックして、毎日新鮮な水を用意する。
- 床材の交換:床材は糞で汚れたまま放置すると悪臭を放ちます。ニオイや汚れ具合を確認し、早めの交換をしてやって下さい。
- 冬の保温:ヒガシニホントカゲは冬眠します。しかし、飼育下で冬眠させるなら、だんだん冬になり春の訪れを再現する必要があります。なぜなら、いきなり冬眠させると、食べた餌が消化できず死んでしまうからです。冬の環境を再現するには、ハードルが高く難しいので、冬は保温器具で保温し、一年中活動できる方が、生体の負担が少なく結果長生きしてくれます。
ヒガシニホントカゲの幼体 飼育ケース・餌・その他飼育に必要な物
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それでは順に紹介していきますね。
①飼育ケース
幼体は小さくても、脱皮を繰り返し成長します。
ヒガシニホントカゲの体長は、長くて27㎝なので、最低でも幅40㎝のケースが必要になります。
トカゲは外敵が上から襲ってくることを恐れます。このことから、昆虫用のプラケースは、上が蓋になっており、給餌や水の交換など、トカゲの頭上から行うことになり、びっくりさせてストレスになります。
爬虫類専用のケージは、前面が扉のように開くので、トカゲの飼育に最適となります。
おすすめケースは、エキゾテラ グラステラリウム 4530 。
エキゾテラ グラステラリウム 4530
W46.5×D46.5×H33cm。幅が45㎝と広いので、テラリウムを楽しむことができる最高のケースです。
②紫外線ライト
ヒガシニホントカゲは、紫外線を浴びることによって健康を維持しています。
しかし室内飼育は紫外線を浴びることができません。
よって紫外線ライトを設置することによって、自然界に近い環境を作ることができます。
※注意:日光浴が必要なら、窓際にケースを置けばいいじゃんは×。窓越しではUVAがカットされてしまいます。また、ケース内が高温になってしまい危険なので絶対やめて下さいね。
紫外線には以下3種類あります。
- UVA:食慾を増進、脱皮を促進します。
- UVB:カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を体内で生成します。
- UVC:オゾン層でカットされ地表には届きません。
よって、健康促進と健康維持には、UVAとUVBが必要となります。
特にUVBは、カルシウムの吸収に必要なビタミンD3を生成するので重要です。カルシウムがうまく吸収されないと、骨が柔らかくなる病気、クル病にかかりやすくなってしまいます。
③床材
床材を何にしようか悩みますよね。
床材を選ぶポイントは、
- 使いやすいか?
- 吸収性はあるか?
- 消臭力はあるか?
- 保湿力はあるか?
- 誤飲しにくいか?誤飲しても大丈夫か?
以上の機能が優れている床材が、おすすめの床材となります。
結論から言いますね。
おすすめの床材は、以下2種類です。
① デザートソイルそれでは、おすすめ床材の評価、メリット・デメリットを紹介していきますね。
④シェルター(隠れ家)
何もない環境で飼育すると、ストレスがたまりかわいそう。
シェルター(隠れ家)を入れることで、安心して休める場所を作ってあげよう。
⑤水入れ
水入れはSサイズで十分。
⑥保温器具
ヒガシニホントカゲの最適温度は23℃~27℃。
エアコンで温度設定して飼育する方法が一番簡単ですが、電気代が負担であれば、ヒーターとサーモスタットで温度調整しましょう。
夏は、高温にならないよう、エアコンで23℃~27℃に設定する必要があります。
〇保温器具はエキゾテラケージ専用、ケージ上部に乗せるだけ、エキゾテラ ヒーティングトップS(グラステラリウム 3030用)・エキゾテラ ヒーティングトップM(グラスラステラリウム 4530用)を推奨します。
ヒーティングトップS(グラステラリウム 3030用)を見てみる。☟
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〇サーモスタット推奨品はこちら。ヒーティングトップと同メーカーで相性抜群。エキゾテラ イージーグローサーモ。
イージーグローサーモを見てみる。☟
他にも、保温しなければいけないペットがいる場合は、小さい温室を作る方法もあります。虫/奇蟲/爬虫類/両生類たちの簡単な温室作り方と保温方法で紹介しているので、気になる方はこちらへどうぞ。☟
⑦爬虫類用ピンセット
爬虫類用に販売されている長いピンセット、これは餌やりやメンテナンスに便利です。一本は用意しましょう。
⑧温度計・湿度計
健康管理に欠かせないのが温度計・湿度計です。
ケージ内の飼育環境を把握するためにも、必ず設置して下さい。
⑨餌
ヒガシニホントカゲの幼体 おすすめ餌リスト
おすすめ餌は以下3種類です。
×ミルワームは栄養が偏っているので、おすすめしません。
それでは、おすすめの餌を紹介していきますね。
〇餌用コオロギ
ヨーロッパイエコオロギ・フタホシコオロギが主に流通しています。
デメリットは、鳴くのでうるさい。あと、すぐ〇にます。放置して腐敗すると結構臭いよ。
ヨーロッパイエコオロギ
フタホシコオロギ
〇餌用ゴキブリ
レッドローチ
小型で動きが速く、床材に潜らないのでニホンカナヘビの反応が良い餌です。
つるつるの垂直の壁を登ることができないので脱走も心配ないのがメリットです。
一方デメリットは独特の匂いで、部屋中がレッドローチ臭いで充満します。コオロギとは違った、足臭いにおいと油臭いにおいをたした何とも言えない臭いです。
デュビア
レッドローチと同じく壁は登れません。さらに匂いも少なく優良な餌です。
一方デメリットは、大きくなりすぎるとトカゲが食べれない。動きがゆっくりでデュビアに気付かないことが有る。また、床材に潜るので、どこにいるか分からなくなってしまいます。
一番臭わないほうですが、水分の多い野菜や動物性の餌を多めに与えたり、暑い時期は死骸を放置すると悪臭がします。やはり生き物なので臭いはします。
〇ワラジムシ
ワラジムシは大きくならないので、トカゲの幼体に向いています。
いかがだったでしょうか?それぞれメリット・デメリットがあり悩みますね。どの餌を選ぶかは個人の好みによります。自分に合った餌を見つけて下さいね。
⑩カルシウムパウダー
飼育下の爬虫類・両生類にもっとも不足がちなのはカルシウムです。
カルシウムが不足すると骨が軟化してしまいます。
※カルシウムも与えすぎは良くありません。3回に一度餌虫にダスティング(振りかけて)して与えて下さい。
クル病とは
クル病:別名は骨軟化症。主な原因は、ビタミンD3とカルシウム不足により骨が柔らかくなってしまう病気。
クル病 症状
- 食欲がなくなり、活発に動かなくなる。
- 背骨や尻尾がガタガタになる:ふだんはまっすぐシュッとしていますが、クル病になるとガタガタに曲がってしまいます。
- 指先が曲ってしまう。
- 口が開いたままになってしまう:ラバーマウスという症状で、顎がゴムのようにダランとして開いたままになる。
クル病 原因
- カルシウム不足:一番の原因がカルシウム不足です。自然界では色んな生き物を摂取することでカルシウムを補っていますが、飼育下ではカルシウム不足になりがちです。
- ビタミンD不足:カルシウムを吸収するにはビタミンDが必要です。ビタミンDは紫外線UVBを浴びることで生成されカルシウムを吸収することができます。ビタミンDが不足すると、せっかく与えたカルシウムを吸収することができません。ビタミンD入りのカルシウム剤もありますが、与えていてもクル病になってしまう事例があるので効果は?です。
- 脱皮:脱皮をすると体内のカルシウムが失われます。
- 産卵:産卵もカルシウム不足になる原因です。
クル病 予防策
これが一番効果があります。
※注意1:日光浴をさせようと直射日光の当たる場所にケースを置かないで下さい。自然界では自由に場所を移動できますが、限られた飼育環境では、ケージ内が高温になっても逃げることができません。
※注意2:カルシウムの吸収にはUVBが必要です。しかし、残念なことにUVBはガラスやアクリルなどを透過できません。ケージ内で直接照射するか、メッシュ(網目)は透過するので、上部がメッシュになっているケースで使用しましょう。
ペットのニオイ対策はどうしたらいいの?
ペットを飼育していると、部屋の臭いが気になりませんか?
臭いの原因はフン。
外出中は掃除ができませんよね。
帰宅すると部屋中が臭い・・・。
窓を開けっぱなしするわけにはいかないし、消臭剤はいまいち。ほとんどの空機清浄機はオゾンやイオン、次亜塩素酸を放出して除菌、消臭します。
オゾンやイオン、次亜塩素酸は放出量によってペットに悪影響を及ぼす危険性があります。
私がいろんな空気清浄機を調べ、実際に使ってみて、自信をもっておすすめする空気清浄機を見つけました。
ペットに悪影響を及ぼすオゾン・イオン・次亜塩素酸をいっさい放出しない。しかも除菌・消臭機能ばっちりな空気清浄機フジコーのブルーデオ。
【ヒガシニホントカゲ 幼体 飼育】ケース?床材?餌は何?
- 和名:ヒガシニホントカゲ
- 分布:本州の若狭湾⇒琵琶湖⇒三重県⇒和歌山県を結んだラインを境界とし、それより東に棲息する。
- 生態:昼行性で昆虫やクモ等節足動物を食べます。
- 飼育方法:爬虫類用の飼育ケースに、床材・水入れ・シェルター(隠れ家)・紫外線UVA/UVBライト・餌虫とカルシウム剤、栄養剤・冬に備え保温器具を用意。直射日光が当たらない、温度が一定の場所で飼育して下さい。飼育温度:23℃~27℃。餌を与える頻度:2日に1回、カルシウム剤を与える頻度:餌やりの3回に1度。水分:毎日新鮮な水を用意する。床材の交換:ニオイや汚れ具合を確認し、早めの交換。
- 飼育に必要な物:飼育ケース・紫外線ライト・床材・シェルター(隠れ家)・水入れ・保温器具・爬虫類用ピンセット・温度・湿度計・餌・カルシウムパウダー。
- 餌:餌用コオロギ・餌用ゴキブリ・ワラジムシ
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