ニホンヤモリを捕まえたけど飼育方法が分からない・・・。
飼育に必要な物は?
ケージは何がいいの?
餌は何?
ニホンヤモリがかかりやすい病気、クル病はどんな病気?原因は?予防策は?
ヤモリって臭い?
こんな悩みを解決します。
それではニホンヤモリの紹介から解説していきますね。
ニホンヤモリの紹介
- 和名:ニホンヤモリ
- 学名:Gekko japonicus
- 爬虫網:有鱗目:ヤモリ科:ヤモリ属
- 分布:本州・四国・九州
- 体長:約10㎝~12㎝
- 飼育温度:飼育する場合は越冬環境を維持するのが難しので、ヒーターを使用し最低23℃以上は確保しましょう。
- 毒性:毒は持っていません。
- 生態:夜行性で、民家周辺に住み、部屋の明かりに飛来してくる虫を捕食する。他にもクモや小さい虫を食べるようです。
- 出現時期:春~秋
- ニホンヤモリの寿命:自然界であれば5年~10年であるが、飼育環境や栄養状態により、もっと短くなる可能性もあります。
- 卵生:一度に2個ずつ卵を産み、粘着性のある卵を壁などにくっつける。
ニホンヤモリの飼育方法
- 用意する物:飼育ケージ・紫外線ライト・隠れ家・水入れ・エサ入れ・保温器具・爬虫類用ピンセット・霧吹き・餌虫・カルシウム剤。
- 飼育ケースの置き場所と日光浴は必要か?:飼育ケースは直射日光の当たらない場所で飼育しましょう。ニホンヤモリは夜行性なので、日光浴は不要とする記事を見ますが、ニホンヤモリが日光浴できないと、高確率でクル病になります。ですが、日の当たる場所に放置するとどうなるか・・。ケース内が高温になりヤモリが危険な状態になってしまいます。
- 床材:ニホンヤモリは、壁面での生活がほとんどなので、床材は基本不要です。もし床材を敷くのであれば、キッチンペーパーかペットシーツ、ソイルなどの土っぽくない床材を敷きましょう。理由は、ニホンヤモリの足には非常に細かい毛が有り壁にひっつくことができます。その足に土が付くと壁を登ることが困難になってしまうからです。
- 飼育温度:23℃~29℃。ニホンヤモリは冬眠しますが、飼育下で冬眠状態を維持するのは非常にハードルが高く、冬眠時期や冬眠から覚める時期が分からない。また、冬の温度管理も難しいので、ヒーター等で保温し最低23℃を維持して飼育する方が無難です。夏場は涼しい場所で飼育するか、室内をエアコンで29℃以下に設定すること。
- 水やり:一日一回霧吹きで壁面に水を吹きかけて下さい。
- 餌やり:幼体であれば一日おき・成体になれば二日おき。
- 単独飼育がベスト:私の家の窓にもヤモリが何匹か住み着いていますが、観察していると、餌の取り合いで噛みつく行動が見られます。狭い環境で複数飼育すると、尻尾に噛みつかれて自切してしまう恐れもあります。繁殖を試みるのであれば別ですが、単独飼育がベスト。
ニホンヤモリの飼育に必要な物・ケージは?・餌は何?
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飼育ケージ
ヤモリは壁に張り付いて生活するので、飼育ケースは高さが必要です。
〇推奨ケージは、前面が扉になっており、メンテナンスが楽で、見栄えも高級なグラステラリウム ナノです。
上部がメッシュになっていて、UVライトの照射や上部ヒーターも、ケージ上部からできるので、ヤモリの居住スペースを邪魔しません。
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〇もう少しコンパクトなケージでいいのならグラステラリウム ナノキューブかReptile Growth 小型爬虫類 ケージ 。
どらも上部が金属メッシュになっているので、UVライトの照射や上部ヒーターも、ケージ上部からできます。
グラステラリウム ナノキューブを見てみる。☟
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〇あまり推奨はしませんが、コスト面では昆虫用プラケースでも飼育できます。
推奨しない理由は、プラケースの蓋は視認性が悪く、蓋を閉めるときヤモリさんの尻尾や足を挟んでしまう可能性があるからです。
実は私、プラケースの蓋を閉める際、飼育しているヤモリさんの尻尾を挟んでしまい、尾の先を切ってしまいました。ごめんなさいヤモさん・・・。
紫外線UVA/UVB(紫外線A波/紫外線B波)が出るLEDライト
ネットで検索すると、ヤモリは夜行性なので日光浴は必要無いと紹介されていますが、
ニホンヤモリは日光浴が少し必要です。
なぜかと言うと、日光浴をしないと飼育下では高確率でクル病になってしまうからです。
※注意1:日光浴をさせようと直射日光の当たる場所にケースを置かないで下さい。自然界のヤモリは自由に場所を移動できますが、限られた飼育環境では、ケース内が高温になっても逃げることができません。ヤモリが危険な状態になってしまいます。
※注意2:カルシウムの吸収にはビタミンDが必要です。そのビタミンDを生成するために紫外線UVBに当たる必要がありますが、残念なことにUVBはガラスやアクリルなどを透過できません。ケージ内で直接照射するか、ケージ上部がメッシュになっているケージでメッシュ越しに使用しましょう。
必ずUVA・UVBが照射でき、安全のため熱くならないLEDライトをセットしましょう。
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隠れ家(シェルター)
ヤモリは日中、物陰や隙間に隠れています。
落ち着く場所を作ってあげましょう。
〇私は鉢底ネットを加工して家を作ってあげました。
鉢底ネットのメリットは軽いので、掃除の時など、シェルター移動しようとした際下敷きになることを防ぐことができます。また、いろんな形を作る楽しみや丸洗いできたり、カビも生えません。
デメリットは、見栄えが微妙。
鉢底ネットを見てみる。☟
〇ウエットシェルターもおすすめします。
メリットは、上部に湿度確保のための水入れがあるので、適度な湿り具合で脱皮不全を防止する優れもの。おすすめです。
デメリットは、材質が陶器なので重い。メンテナンス時ヤモリを挟んでしまわないか心配。シェルターの中に入ってしまうと全く観察できない。
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湿度管理に水入れ
ニホンヤモリは壁面移動で生活しているため、溜まった水を認識できないと思われますが水切れは良くないので念のため入れておきましょう。
しかし、湿度を確保するために水入れを入れておくと、水分の蒸発により湿度を確保できます。
プラスチック容器でもいいので入れてあげましょう。
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保温器具
ニホンヤモリの最適温度は、23℃~29℃。
冬場はヒーターとサーモスタットで温度調整しましょう。
夏は涼しい場所で飼育するか、エアコンで29℃以下に設定する必要があります。
〇保温器具はエキゾテラケージ専用、ケージ上部に乗せるだけ、エキゾテラ ヒーティングトップSを推奨します。
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〇サーモスタット推奨品はこちら。ヒーティングトップと同メーカーで相性抜群。エキゾテラ イージーグローサーモ。
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爬虫類用ピンセット
爬虫類用に販売されて長いピンセット、これは餌やりやメンテナンスに便利です。一本は用意しましょう。
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霧吹き
ニホンヤモリは、溜まった水を認識できなため、霧吹きで壁に水を吹きかけるとペロペロ舐めてくれます。
小さい霧吹きを用意しましょう。
餌虫
餌用コオロギ
ヨーロッパイエコオロギ・フタホシコオロギが主に流通しています。ただし、コオロギは雑食で何でも食べ顎の力もあるので、ヤモリを傷つけないよう、後ろ脚をカットし動きを鈍らせて与えた方が無難です。
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餌用ゴキブリ
レッドローチ
小型で動きが速いので、ヤモリの反応が良い餌です。
つるつるの垂直の壁を登ることができないので脱走も心配ないのがメリットです。
一方デメリットは独特の匂いで、部屋中が悪臭レベルの臭いで充満します。コオロギとは違った、足臭いにおいと油臭いにおいをたした何とも言えない臭いです。
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デュビア
小さいサイズから大きいサイズまで手に入り、レッドローチと同じく壁は登れません。さらに匂いも少なく優良な餌です。
一方デメリットは動きがゆっくりでヤモリが餌として認識しないことが有る。また、床材に潜るので、どこにいるか分からなくなってしまいます。
臭わないほうですが、水分の多い野菜や動物性の餌を多めに与えたり、暑い時期は死骸を放置すると悪臭がします。やはり生き物なのでくさい。
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カルシウムパウダー
飼育下の爬虫類・両生類にもっとも不足がちなのはカルシウムです。
カルシウムが不足するとヤモリは骨が軟化してしまいます。
また、カルシウムを吸収するために紫外線(UVB)が必要なので、先ほど紹介したLED UVA・UVBライトを併用してカルシウムを与えて下さい。
カルシウムも与えすぎは良くありません。1・2回おきに与えましょう。
あと、リンとのバランスも重要です。リンの取りすぎはカルシウムの吸収の妨げになります。リンは餌用コオロギやゴキブリに含まれているため、リンの含まれていないカルシウム剤をおすすめします。
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ニホンヤモリの病気【クル病】症状と原因、予防策
クル病 症状
- 垂直な壁面が登れない:ヤモリは壁面を移動して生活しますが、クル病になると登れなくなってしまいます。
- 尻尾がガタガタになる:ふだんヤモリの尻尾はまっすぐシュッとしていますが、クル病になるとガタガタに曲がってしまいます。
- 指先が反り返ったままになってしまう:壁面を移動するときは、くっついた指先を反り返し剝がしながら歩きますが、反り返ったまま戻らない状態になってしまいます。
- 口が開いたままになってしまう:ラバーマウスという症状で、顎がゴムのようにダランとして開いたままになる。ここまでくるとかなり重症です。
クル病 原因
- カルシウム不足:一番の原因がカルシウム不足です。自然界では色んな生き物を摂取することでカルシウムを補っていますが、飼育下ではカルシウム不足になりがちです。
- ビタミンD不足:カルシウムを吸収するにはビタミンDが必要です。ビタミンDは紫外線UVBを浴びることで生成されカルシウムを吸収することができます。ビタミンDが不足すると、せっかく与えたカルシウムを吸収することができません。ビタミンD入りのカルシウム剤もありますが、与えていてもクル病になってしまう事例があるので効果は?です。
- 脱皮:脱皮をすると体内のカルシウムが失われます。
- 産卵:産卵もカルシウム不足になる原因です。
クル病 予防策
UVA・UVBが照射できるLEDライトをセットしましょう。
これが一番効果があります。
※注意1:日光浴をさせようと直射日光の当たる場所にケースを置かないで下さい。自然界のヤモリは自由に場所を移動できますが、限られた飼育環境では、ケージ内が高温になっても逃げることができません。ヤモリの命にかかわります。
※注意2:カルシウムの吸収にはUVBが必要ですが、残念なことにUVBはガラスやアクリルなどを透過できません。ケージ内で直接照射するか、メッシュ(網目)は透過するので、上部がメッシュになっているケースで使用しましょう。
必ずUVA・UVBが照射でき、安全のため熱くならないLEDライトをセットしましょう。
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ニホンヤモリは臭いの?臭い対策は?
結論から言いますね。
ニホンヤモリは全く臭くありません。
糞が臭いです。
糞はこまめに掃除してあげましょう。しかし、掃除をしてもケージやシェルターなどにしみ込んだ臭いは、100%消臭しきれず微妙に臭いと付き合わなくてはなりませんね・・・。
換気しても一時的だし芳香剤や消臭剤もすぐ効果が無くなってしまう。そんな悩みに、私が実際使用してみて消臭効果が高かった空気清浄機を紹介しますね。
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ニホンヤモリ 飼育 必要な物?ケージ?餌?クル病?まとめ
ニホンヤモリの飼育方法
- 用意する物:飼育ケージ・UVA/UVBの出るLEDライト・隠れ家・水入れ・エサ入れ・保温器具・爬虫類用ピンセット・洗浄瓶・餌虫・カルシウム剤
- 飼育ケージの置き場所:飼育ケージは直射日光の当たらない場所で飼育しましょう。
- 床材:床材は基本不要です。もし床材を敷くのであれば、キッチンペーパーかペットシーツ、ソイルなどの土っぽくない床材を敷きましょう。
- 飼育温度:23℃~29℃。冬は冬眠状態を維持するのは非常にハードルが高いので、エアコンか、ヒーター等で保温し最低23℃を維持して飼育する方が無難です。夏場は涼しい場所で飼育するか、室内をエアコンで28℃以下に設定すること。
- 水やり:一日一回霧吹きで壁面に水を吹きかける。
- 餌やり:幼体であれば一日おき・成体になれば二日おき。
- 単独飼育がベスト:尻尾に噛みつかれて自切してしまう恐れがあるので、単独飼育がベスト。
飼育に必要な物
- ケージ:ヤモリは壁に張り付いて生活します。よって飼育ケージは高さのあるケージが適しています。
- LED UVA・UVBライト:UVA・UVBが照射でき、安全のため熱くならないLEDライトをセットしましょう。
- 隠れ家(シェルター):ヤモリは日中、物陰や隙間隠れています。落ち着く場所を作ってあげましょう。
- 水入れ:湿度の確保と水切れ防止のため入れておきましょう。
- 保温器具:冬場はパネルヒーターとサーモスタットで温度調整しましょう。
- 爬虫類用ピンセット:餌やりやメンテナンスに便利です。一本は用意しましょう。
- 霧吹き:ニホンヤモリは、溜まった水を認識できません。水分補給は霧吹きで壁に吹きかけると舐めてくれます。
- 餌虫:餌用コオロギ・餌用ゴキブリ
- カルシウムパウダー:飼育下の爬虫類・両生類にもっとも不足がちなのはカルシウムです。
クル病の症状と原因、予防策
- クル病の症状:垂直な壁面が登れない・尻尾がガタガタになる・指先が反り返ったままになってしまう・口が開いたままになってしまう
- クル病の原因:カルシウム不足・ビタミンD不足‣脱皮・産卵
- クル病の予防策:UVA・UVBが照射できるLEDライトをセットしましょう。
ニホンヤモリは臭いの?臭い対策は?
- 臭い?:ニホンヤモリは全く臭くありません。糞が臭いです。
- 臭い対策は?:消臭効果の高い空気清浄機の使用をおすすめします。
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