黒っぽい体に赤や黄色の足、ド派手な色をした日本に生息する大型のカッコいいムカデ、トビズムカデの特徴と飼育方法です。
毒性や噛まれた時の対処方法・注意する点を紹介します。
トビズムカデの紹介と特徴
- 和名:トビズムカデ
- ムカデ網:オオムカデ目:オオムカデ科:オオムカデ属
- 学名:Scolopendra mutilans
- 体長:8㎝~15㎝
- 最大の大きさ:約20㎝と日本のムカデの中でも最大級になるムカデである。
- 体色:赤い頭で黒っぽい体、個体ごとに黄色い足(イエローレッグ)や赤い足(レッドレッグ)を持つ変異の多いムカデ。
- 分布:沖縄から北海道、ほぼ日本全国。
- 活動時期:春から秋。
- 活動時間帯:夜行性
- 主な生息場所:雑木林や草むら、ゴキブリなどを求めて家の中に侵入してくることもあります。
- 毒:口元にある牙【顎肢(がくし)】に毒があります。よく足にも毒針があると言われますが、足にはありません。噛む時に、足で皮膚を傷つけるので、足にも毒があると勘違いされるのでしょう。
- 寿命:約5~7年と蟲の中では長寿な方。
- トビズムカデの値段:ヤフオクで1000円~3000円。
- 飼育難易度:低い(飼育しやすい)
トビズムカデの毒性や噛まれた時の症状と対処方法
トビズムカデの毒性は強いです。
毒の成分はヒスタミンが多く含まれます。
私は飼育目的で捕獲し、ビニール袋に入れて持ち歩いていた時、袋越しに噛まれた経験があります。
はっきり言います。けっこう痛いです。
どんな痛みかと言うとグラスファイバーが指にずっと刺さっている感じ。シカシカした痛みでした。
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毒吸引器と軟膏を常備することをおすすめします。
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噛まれた痛みは数時間で治まりますが、痒みや炎症は残るので、ステロイド成分や抗生物質の軟膏も合わせて持っていると助かりますよ。
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注意1!嚙まれたら、口で毒を吸い出す行為は絶対ダメ!口の中に毒を入れるようなものです。
注意2!まれにアナフィラキシー症状が出る人もいます。じんましんのようなボロボロが出てきたらすぐに病院に行きましょう。ひどい場合呼吸困難になる可能性もあります。すぐに救急車を呼びましょう。
トビズムカデの飼育に必要なもの
トビズムカデの飼育ケース
トビズムカデは脱走のプロです。爬虫類用の蓋がしっかり閉まるケースで飼育しましょう。
アクリルケースがおすすめです。ツルツルしているので、這い上がることが出来ないし、プラケースのように蓋に隙間がないので脱走の心配がないからです。
注意:脱走させないようしっかりしたケースで飼育しましょう。ムカデはわずかな隙間でも脱走します。部屋に逃げたムカデはなかなか見つかりません。
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メリット:透明感抜群で観察しやすい。カッコいい。軽い。プラスチックより傷が付きにくい。マグネットで蓋がしっかり閉まる。
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メリット:値段が安い。前面クリアーなので観察しやすい。
デメリット:通気性が無い。ドリルかはんだごてで穴を開ければ解決します。あと、プラスチックなので傷が付きやすい。
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保温器具
トビズムカデは日本に棲息しているムカデなので、室内であれば冬でも常温で飼育できますが、暖房がついているときと消したときの温度差があると弱ってしまいます。
冬はパネルヒーターをセットしてあげた方がいいですよ。
注意する点:パネルヒーターはケースの底面積の1/2~1/3を温めて下さい。ムカデが一番居心地のいい場所を選べることができるからです。
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床材
◎トビズムカデの床材は何を使ったらいいか迷ったら、ムカデ専用の土を使うと安心です。
メリット:湿度を確保できる。ブレンド不要そのまま使える。
デメリット:フンや食べ残しが確認しにくいのでそのまま放置するとダニが湧きやすい。
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◎あまり皆さんがやっていない飼育方法ですが、私は、床にキッチンペーパーを敷いて、爬虫類用のウエットシェルター(上部に水を入れてシェルター全体に滲みわたり保湿できる優れもの)を入れて飼育しています。
メリット:キッチンペーパーなので汚れが分かりやすく交換が楽。ダニが湧かない。床材を必要としないのでコストがかからない。シェルターがあるので生体が落ち着くし保湿もできるので一石二鳥。
デメリット:床材が無いので見栄えが悪い。糞で臭くなる。
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水入れ
ムカデは水を飲みます。
重さのある水入れは、掃除をするときに取り出しにくいので、ピンセットでつまんで取り出せる軽いプラスチックの容器で十分です。
ウエットシェルターを入れれば水入れは不要。
長いピンセット
爬虫類用の竹でできたピンセットは、ムカデが這い上がりやすいので、つるつるのステンレスでできた長いピンセットを使いましょう。(それでもムカデは這い上がるので、万が一の場合に備え次に紹介する革手袋があると安心)
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メンテナンス時、噛まれないよう皮手袋
分厚く長めの皮手袋をしてメンテナンスすると安心です。
これはムカデ以外の毒蟲にも重宝するので用意しましょう。
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餌虫
トビズムカデは虫を食べます。爬虫類ショップでよく見かけると思いますが、餌用コオロギや餌用ゴキブリがメインになります。
一番入手しやすい餌でいいですよ。
注意:そこら辺の虫を与えてもいいですが、寄生虫やダニを持ち込む危険があるのでおすすめしません。
ヨーロッパイエコオロギ・フタホシコオロギ
メリット:入手しやすい。コオロギ自体あまり大きくならない。
デメリット:鳴くのでうるさい。すぐ死ぬ。臭い。
コオロギは雑食で何でも食べます。顎の力があり、生体を傷つけてしまわないよう、コオロギを少し弱らせてから与えましょう。食べなかったら腐敗する前にすぐケージから出して下さい。
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レッドローチ
メリット:小型のゴキブリで動きが速いので生体の反応がいいです。ツルツルした壁も登らないので脱走の心配無し。
デメリット:臭い。足臭い+油臭い=めちゃ臭いにおいです。部屋中に充満して家族からクレームの嵐。
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デュビア
メリット:動きが遅いので扱いやすい。レッドローチより臭くない。
デメリット:床材に潜る。動きが遅く生体が気付かないことがたまにある。
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トビズムカデの飼育方法
餌やりの頻度
一週間に1回か2回につき1匹。
餌を食べなくなったら、脱皮前かお腹がふくれています。気長に待ちましょう。
温度管理
20℃以上で飼育すれば年中観察できます。
エアコンで温度を一定に保てば問題無いですが、電気代がかかるので爬虫類用のパネルヒーターを敷くか温室を作りましょう。
一番避けたいのが、暖房を切った時に室温が低下し温度差で弱ってしまうことす。
湿度管理
時々洗浄瓶などで床材を湿らせてください。
パネルヒーターを底面に敷く場合は、ヒーターに面した部分を湿らせると、ヒーターで床材が暖まり水分が蒸発してサウナ状態になってしまうので、ヒーターの上は湿らせない方がいいですよ。
蟲飼育の悩み【臭い対策】
蟲を飼育していると、やはり気になるお部屋の臭い。
飼育ケースを掃除しても何か臭いですよね。換気しても一時的だし芳香剤や消臭剤もすぐ効果が無くなってしまう。そんな悩みに、私が実際使用してみて消臭効果が高かった空気清浄機を紹介しますね。
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【トビズムカデの飼育方法】毒性は?最大の大きさはどのくらい? まとめ
トビズムカデは牙に毒をもっています。毒性は強い。
トビズムカデの最大の大きさは約20㎝。
噛まれた時のために虫刺され専用の軟膏と毒吸い出し器を常備しましょう。
脱走防止のため蓋がしっかりした隙間の無いケースで飼育すること。
冬の温度差に注意。爬虫類用のパネルヒーターが便利。20℃以上あれば年中観察できる。
床材はムカデ専用の土がおすすめ。
湿度管理は爬虫類用のウエットシャルターと洗浄瓶。
長めのピンセットと噛まれないよう長めの皮手袋を用意する。
餌は餌用コオロギか餌用ゴキブリ。個人の好みで選べばOK。
餌を与える頻度は一週間に1回か2回につき1匹。
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