
漆黒のボディが美しく、まるで黒猫のようにかわいらしいタランチュラ――それが「ブラジリアンブラック」です。 その落ち着いた性格と飼育のしやすさから、タランチュラ初心者から上級者まで幅広く愛されています。
■ ブラジリアンブラックが人気の理由
- とてもおとなしい性格で、タランチュラ飼育が初めての方にもおすすめ
- 動きがゆっくりで観察しやすい
- 普段はじっとしているが、たまにモソモソと動く姿がかわいい
- 威嚇行動がほぼゼロ
- 刺激毛は持っているものの、ほとんど飛ばさない
- 私自身、これまで一度も刺激毛を飛ばされたことがありません
こうした特徴から、タランチュラ好きの間でも絶大な人気を誇る種類です。
■ 飼育初心者にも安心のタランチュラ
ブラジリアンブラックは、タランチュラの中でも特に扱いやすく、 「初めてタランチュラを飼うならどれがいい?」 と聞かれたら、真っ先に名前が挙がるほど。
その落ち着いた性格と美しい漆黒の体色は、飼育していて飽きることがありません。
■ 飼育を始めてみませんか?
大人しくてかわいいブラジリアンブラックは、 タランチュラ飼育の魅力を存分に味わえる最高のパートナーです。
これから、ブラジリアンブラックの特徴や飼育方法を、初心者にもわかりやすく詳しく解説していきます。
ブラジリアンブラックの紹介
- Grammostola属
- 学名:Grammostola pulchra
- 生息地:ブラジル平野部 ウルグアイ南部
- 地表棲
- 体長:7㎝前後 レッグスパン17㎝前後
- 飼育温度:25℃~28℃
- 湿度環境:70%程度
- 成長速度:成長スピードがゆっくりしているタランチュラとして知られています。 小さい幼体のうちは動きも成長も比較的早いのですが、体が少し大きくなると一気にペースが落ち、ゆったりとした成長を見せてくれます。オスで3年ほど、メスで7年かかると言われています。このゆっくりとした成長こそが、ブラジリアンブラックの魅力のひとつ。 焦らず、じっくりと“漆黒の美しいタランチュラが大人になっていく過程”を楽しめるのがポイントです。長い時間をかけて成長していく姿を見守るのは、飼育者だけが味わえる特別な楽しみです。
- 性質:タランチュラの中でも特におとなしい性質で知られています。 刺激毛を持ってはいるものの、ほとんど飛ばさない種類です。
- 人気:タランチュラの中でも特に人気が高い種類として知られています。 そのおとなしい性格と美しい漆黒の体色に加え、成長がゆっくりで長生きするメス個体は特に希少です。一般的に、オスよりもメスの方が寿命が長く、成長も遅いそのため、成熟したメスは市場で高値がつきやすいという特徴があります。長期間じっくり飼育できる魅力から、初心者だけでなく経験者からも高い支持を集めています。
- 餌食い:ブラジリアンブラックの餌食いはとてもメリハリがあるのが特徴です。 食欲がある時は食べてくれますが、反対にいらない時はまったく食べません。この「食べない時期」をどう感じるかは飼育者によって分かれます。つまらない…と思う人もいれば、手間がかからなくて楽でいいと感じる人もいます。私はというと、この気まぐれさも含めて楽しんでいます。 タランチュラはもともと長期間食べなくても問題ない生き物なので、ブラジリアンブラックのこうした食欲の波も自然な行動です。餌を食べるタイミングや拒食の期間を観察するのも、タランチュラ飼育の醍醐味のひとつです。
ブラジリアンブラックの毒は危険?
毒は牙にある

ブラジリアンブラックに限らず、タランチュラの毒性は全体的に非常に弱いことで知られています。 タランチュラが持つ毒は「タランチュラトキシン」と呼ばれますが、人間にはほとんど作用しないため、致命的な危険性はありません。
● 人間への影響は軽度
「効かない」と言っても、まったく無害という意味ではありません。 もし噛まれた場合は、
- ヒリヒリした痛み
- 患部の腫れ
- ひどい場合は発熱や筋肉の痙攣
といった症状が出ることがあります。 症状が長引くと 1〜2週間ほど続くケースもあるため、油断は禁物です。
● 絶対にハンドリングはしないこと
タランチュラは基本的に触れ合う生き物ではありません。 落下事故やストレス、そして噛まれるリスクを避けるためにも、ハンドリングは絶対にしないようにしましょう。
● 万が一に備えて毒吸引器を常備
タランチュラ飼育者の間では、万が一の噛傷に備えて毒吸引器(ポイズンリムーバー)を常備するのが一般的です。 大きな怪我を防ぐための“保険”として持っておくと安心です。

刺激毛について:毒ではないが要注意

タランチュラには毒とは別に、腹部に「刺激毛」と呼ばれる細かい毛を持つ種類がいます。 危険を感じると、後脚で腹部を蹴り上げて細かい毛を空中に飛ばす防御行動をとります。
この刺激毛が皮膚に刺さると、
- 強い痒み
- 赤みや炎症
- 人によっては激しいかゆみが長時間続く
といった症状が出ることがあります。 特に腕や首などの柔らかい皮膚に刺さると、かなり不快です。
■ 属による刺激毛の飛ばしやすさの違い
● Grammostola(グラモストーラ)属
Grammostola 属は刺激毛を持っていますが、非常に温厚で、ほとんど刺激毛を飛ばしません。 私自身、飼育していて一度も飛ばされたことがありません。
● Brachypelma(ブラキペルマ)属
一方で Brachypelma 属は、刺激毛を飛ばしやすい種類として有名です。 ケージに軽く振動を与えたり、床材交換をしようとしただけで、 バンバン刺激毛を蹴ってくることがあります。
その結果、腹部の毛がどんどん抜けてしまい、 すぐに“ハゲ”のような無毛状態になることも珍しくありません。


ブラジリアンブラックの寿命は?
ブラジリアンブラックの寿命:オスよりメスが圧倒的に長生き
ブラジリアンブラック(Brazilian Black Tarantula)は、寿命の長さも魅力のひとつです。 一般的には、
- オスは約3〜4年
- メスは10年以上生きる長寿個体が多い
と言われています。
特にメスは成長がゆっくりで、成熟までに時間がかかる分、長期間じっくり飼育を楽しめる種類です。
飼育環境で寿命は大きく変わる
これほど長生きするタランチュラなので、 温度・湿度・給餌・ストレス管理などの飼育環境によって寿命に大きな差が出ると考えられます。
長く付き合うパートナーになるからこそ、 大切に、丁寧に育ててあげたいですね。
ブラジリアンブラックの飼育に必要なもの一覧|初心者向け準備リスト
飼育容器(ケージ):ブラジリアンブラックには爬虫類用ケースがおすすめ
ブラジリアンブラックの飼育には、爬虫類用のケース(レプタイルケース)がとてもおすすめです。
理由はシンプルで、 “一番カッコよく見えるから”。
透明度が高く、前面から観察しやすい爬虫類ケースは、 ブラジリアンブラックの漆黒の美しさを最大限に引き立ててくれます。 特に成長して体が大きくなると、その黒光りする姿が映えるので、見ているだけで満足感があります。
また、爬虫類ケースは通気性やメンテナンス性も優れているため、 見た目と実用性の両方を兼ね備えた飼育容器として非常に相性が良いです。
●ブラジリアンブラックにはこのケース。三晃商会 SANKO レプタイルボックス サイズ:幅20×奥行30×高さ15㎝。

保温器具:ブラジリアンブラックの適温は25〜29℃
ブラジリアンブラックの飼育温度は、25〜29℃が理想的です。 一年中エアコンで室内温度を一定に保てるなら、それが最も安定した方法です。
しかし、エアコン管理が難しい場合は、温室(簡易温室)を用意するのがおすすめです。
■ 温室での保温は「園芸用ヒーター+サーモスタット」が最強
温室を使う場合、
- 園芸用ヒーター
- サーモスタット(温度管理装置)
このセットが非常に優秀です。
サーモスタットを使えば、設定した温度を自動でキープしてくれるため、 温度管理が驚くほど楽になります。 タランチュラ飼育では温度の安定が寿命にも影響するため、信頼できる保温方法を選びたいところです。
■ 注意:底面パネルヒーターは使わないこと
爬虫類用の底面パネルヒーターをケースの下に敷いて加温すると、 床材の水分が蒸発して湿度が急上昇し、非常に危険です。
タランチュラは高湿度に弱い種類も多く、 ブラジリアンブラックも例外ではありません。
そのため、 底面加温はNG。温室全体を温める方式が安全です。
■ 温室保温の詳しい記事はこちら
温室保温の記事を見てみる。☟

温度計・湿度計:タランチュラ飼育の必須アイテム
ブラジリアンブラック(Brazilian Black Tarantula)を健康に育てるためには、 温度と湿度の管理が絶対に欠かせません。
そのため、
- 温度計
- 湿度計
この2つは必ずケージ内に設置しましょう。
タランチュラは環境の変化に敏感な生き物で、 温度が低すぎたり湿度が高すぎたりすると、体調を崩す原因になります。 特にブラジリアンブラックはゆっくり成長する種類なので、安定した環境が寿命にも直結します。
温湿度計なら、
- 数値が見やすい
- 誤差が少ない
- 管理がしやすい
というメリットがあり、飼育者からも人気です。
床材:地表棲タランチュラは2〜3cmで十分
ブラジリアンブラックのような地表棲タランチュラを飼育する場合、 床材の厚さは 2〜3cm程度 で問題ありません。
床材を敷く目的は、
- 湿度を適度に保つため
- 生体が落ち着ける環境を作るため
この2つが大きな理由です。
■ 床材の交換頻度:2か月に1回、1/3ずつでOK
床材は 2か月に1回程度、1/3ずつ交換 するのが理想的です。 一気に全交換すると環境が急に変わり、タランチュラにストレスがかかるため、部分交換が安心です。
● 食べ残し(お団子)は必ず早めに取り除く
タランチュラは餌を食べた後、食べカスを丸めて“お団子”にして放置します。 これをそのままにしておくと、 ダニが大量発生する原因になるため、見つけ次第すぐに取り除きましょう。
■ タランチュラの糞は液体状:見つけたら床材ごと除去
タランチュラの糞は白っぽい液体状で「ピュ〜ッ」と飛ばすタイプです。 放置すると不衛生なので、 糞が付着した床材ごと取り除くのがベスト。
糞の頻度は数日に一度程度なので、 そこまで神経質になる必要はありませんが、 衛生面を考えるとこまめに掃除するに越したことはありません。
■ おすすめ床材:タランチュラ専用「ジクラ・ジョジョサンド」
タランチュラやクモ、サソリ・ムカデ専用に作られた ジクラ「ジョジョサンド」は、 安全性が高く、湿度管理もしやすいため非常に使いやすい床材です。
初心者でも扱いやすく、地表棲タランチュラとの相性も抜群です。
ジクラ ジョジョサンドを見てみる。☟
■ 自作床材のブレンド:バーミキュライト6:ピートモス3:くん炭1が最適
市販の床材ではなく、自分でブレンドして使いたい!という飼育者には、 以下の割合がとても扱いやすくおすすめです。
- バーミキュライト:6割 → 保湿性・通気性のバランスが良い
- ピートモス:3割(※必ず“酸性度無調整”を選ぶこと) → 適度な保湿と柔らかさを確保
- くん炭:1割(入れすぎ注意) → ダニ予防に効果的。ただし多すぎるとタランチュラが嫌がることも
この配合は湿度管理がしやすく、地表棲タランチュラとの相性も良いブレンドです。
■ 角のある床材はNG:腹部を傷つける危険性
地表棲タランチュラは、常に床材の上で生活する種類です。 そのため、角ばった素材や硬いチップ状の床材を使うと、 腹部を傷つけるリスクがあります。
私は安全性を重視して、 角のある床材は一切使用しません。
ブラジリアンブラックのように落ち着いた性格のタランチュラでも、 不意の動きや姿勢の変化で腹部を擦ることがあるため、 柔らかく細かい床材を選ぶことが大切です。
バーミキュライトを見てみる。☟
ピートモスを見てみる。☟
くん炭を見てみる。☟

長いピンセット:安全で便利な給餌アイテム
タランチュラ飼育では、30cm前後の長い爬虫類用ピンセットがとても便利です。 コオロギやゴキブリなどの餌をつかみ、タランチュラにそっと差し出して給餌できます。
長いピンセットを使うメリットは、
- 生体との距離をしっかり保てる
- 噛まれるリスクを避けられる
- 餌をピンポイントで置けるので食べ残しが減る
と、安全性と管理のしやすさが大きく向上する点です。
また、脱皮殻や食べ残しを取り除く際にも、 タランチュラにストレスを与えずに作業できるため非常に重宝します。
飼育者にとって、長いピンセットは“必須級のアイテム”と言ってもいい存在です。
水入れ:タランチュラは意外とよく水を飲む
ブラジリアンブラックを含むタランチュラは、見た目に反してかなりしっかり水を飲む生き物です。 水切れを起こすと弱ってしまうため、必ず水入れを設置しておきましょう。
常に新鮮な水を用意しておくことが大切です。
■ タランチュラがひっくり返さない安定した水入れを選ぼう
タランチュラは意外と力が強く、軽い水入れだとひっくり返してしまうことがあります。 水がこぼれると床材が湿りすぎてしまい、ダニ発生や不衛生な環境の原因になるため、 重さがあり安定したウォーターディッシュを選ぶことが大切です。
特にブラジリアンブラックのような地表棲タランチュラは、 ケージ内を歩き回る際に水入れに触れることも多いため、 倒れにくい形状・重量のある水入れが安心です。
タランチュラがひっくり返さない、 重さのある安定した水入れ(ウォーターディッシュ)がおすすめ。
ブラジリアンブラックの餌と種類|おすすめの活餌・臭い・飼育の注意点
ブラジリアンブラックの餌には、主に「コオロギ」「餌用ゴキブリ」「ミルワーム」が使われます。
タランチュラは待ち伏せ型の捕食をするため、動きのある活餌への反応が非常に良いです。ただし、餌にもそれぞれメリット・デメリットがあります。
ここでは実際に飼育して感じた特徴や注意点を詳しく紹介します。
餌用コオロギ
タランチュラの定番の餌がコオロギです。
主に流通している種類は以下の2種類。
- ヨーロッパイエコオロギ
- フタホシコオロギ
どちらも入手しやすく、ブラジリアンブラックの反応も非常に良い餌です。
ただし、コオロギは雑食性で顎の力も強いため注意が必要です。
食べ残したコオロギを放置すると、逆にタランチュラをかじって傷つける場合があります。
そのため私は、
- 後ろ脚をカットする
- 少し弱らせてから与える
- 食べなかったらすぐ取り出す
ようにしています。
コオロギのデメリット
- 鳴くのでかなりうるさい
- 寿命が短くすぐ死ぬ
- 死骸を放置すると強烈に臭う
特に夏場は腐敗臭がかなりきつくなるので注意が必要です。


餌用ゴキブリ
タランチュラ飼育では、餌用ゴキブリも非常に人気があります。
コオロギより管理しやすく、栄養価も高いです。
レッドローチ:レッドローチは小型で動きが速く、床材に潜りにくいので、タランチュラの反応が非常に良い餌です。
さらに、
- ツルツルの壁を登れない
- 脱走しにくい
というメリットがあります。
レッドローチのデメリット
最大の欠点は臭いです。
かなり独特な臭いがあり、
- 足の臭い
- 油っぽい臭い
が混ざったような強烈な臭いが部屋中に広がります。
臭いに敏感な人にはおすすめしにくい餌です。


デュビア:デュビアはタランチュラ飼育で非常に人気の高い餌用ゴキブリです。
小さいサイズから大型サイズまで手に入り、
- 壁を登れない
- 臭いが少ない
- 死ににくい
という優秀な特徴があります。
私もメインの餌として使っています。
デュビアのデメリット
- 動きが遅い
- タランチュラが気付かない場合がある
- 床材に潜って見失いやすい
また、私は比較的動きが速いオスを餌用にしています。
逆にメスは繁殖用にしています。
デュビアは卵ではなく、お腹の中で孵化させて子供を産むため、環境が良ければどんどん増えます。
見た目は、
- オスは完全にゴキブリ
- メスや幼体は大きいダンゴムシのような見た目
なので、人によってはメスのほうがまだ扱いやすいかもしれません。
デュビアは本当に臭わない?
よく「デュビアは臭わない」と言われますが、完全に無臭ではありません。
- 水分の多い野菜
- 動物性の餌
- 死骸の放置
- 夏場の高温
これらが重なると普通に悪臭がします。
やはり生き物なので、多少の臭いは避けられません。


ミルワーム・ジャイアントミルワーム
ミルワームもブラジリアンブラックの餌として使用できます。
ミルワーム:ミルワームのメリット
- 扱いやすい
- 脱走しにくい
- 保存しやすい
コオロギやゴキブリが苦手な人には比較的人気があります。
ミルワームのデメリット
- 動きが遅い
- タランチュラの反応が悪い
- 床材にすぐ潜る
そのため、メイン餌というよりは、
「他の餌が手に入らない時の予備」
くらいの感覚で使うのがおすすめです。
見た目は細長い芋虫のような虫です。
ブラジリアンブラックにおすすめの餌は?
個人的には、
- 反応重視ならコオロギ
- 管理のしやすさならデュビア
がおすすめです。
特にデュビアは、
- 死ににくい
- 壁を登らない
- 繁殖できる
ので、長期飼育ではかなり便利です。
ただし、どの餌も放置すると臭いやダニの原因になるため、食べ残しは必ず早めに回収しましょう
ブラジリアンブラックの飼い方
餌やりの頻度は?
ブラジリアンブラックを含むタランチュラは、小さいうちは非常によく食べ、どんどん脱皮して成長します。幼体時は食べるだけ与えて問題ありません。
一方で、アダルトサイズに近づくにつれて食欲は落ち着き、「食べたい時だけ食べる」というスタイルになります。
タランチュラ全般に言えることですが、空腹への耐性が非常に強いため、餌不足ですぐに死んでしまうことはほとんどありません。
「そういえば最近エサをあげてないな…」くらいでも意外と平気です。
成体に近づいたら週1回が目安
大きく育ってきたブラジリアンブラックには、1週間に1回程度の餌やりがおすすめです。
空腹であれば、餌を入れた瞬間に飛びついて捕食します。逆にお腹が空いていない時は、まったく反応しません。
もし食べなかった場合は無理に与え続けず、また1週間後に試しましょう。
食べ残しの餌は必ず取り出そう
コオロギなどの活餌を入れたままにすると、タランチュラが逆に攻撃される危険があります。
特に脱皮前や脱皮直後は非常にデリケートな状態のため、食べなかった餌は必ずケージから取り出してください。
ブラジリアンブラックが拒食したら?
「先週までは普通に食べていたのに、急に食べなくなった…」
これはブラジリアンブラックではよくあることです。タランチュラ全般でも珍しくありません。
まずは焦らず、1週間後に再度餌を与えてみましょう。
それでも食べない場合は、
- 満腹
- 脱皮前
- 環境変化による一時的な拒食
などが考えられます。
拒食したら?
先週まで餌を食べてくれていたのに、全く食べなくなったな・・・ブラジリアンブラック(タランチュラ全般)はしょっちゅうです。
一週間後また餌やりして食べなかったらまた次の週に与え、それでも食べなかったら満腹か、脱皮前の拒食期間に入った可能性大です。
脱皮前の拒食期間について
ブラジリアンブラックは脱皮前になると、長期間エサを食べなくなることがあります。
拒食期間はサイズによって異なります。
- 幼体:数日〜1週間程度
- 亜成体:数週間
- アダルト:数か月に及ぶことも
特に大型個体ほど拒食期間が長くなる傾向があります。
しかし、これは自然な行動なので心配しすぎる必要はありません。
無理に餌を与えず、静かに見守ってあげましょう。

ブラジリアンブラックはどうやって脱皮するの?
ブラジリアンブラックを含む地表棲タランチュラは、床材の上で仰向けになって脱皮します。
初めて見ると「死んでしまった!?」と驚く飼い主さんも多いですが、これは正常な脱皮行動なので安心してください。
タランチュラは非常にゆっくり時間をかけて脱皮します。無理に触ったり動かしたりせず、静かに見守ることが大切です。
脱皮中は絶対に触らない
脱皮中のブラジリアンブラックはとてもデリケートな状態です。
古い外骨格を少しずつ脱ぎながら、新しい体へ生まれ変わっています。
この時に刺激を与えると、脱皮不全を起こす危険があります。
特に初心者がやりがちな、
- ひっくり返す
- 起こそうとする
- 餌を入れる
- 触る
といった行為はNGです。
脱皮中はそっとしておきましょう。
うつぶせで脱皮する個体は要注意
まれに、うつぶせ状態で脱皮を始めてしまう個体がいます。
これは脱皮不全につながる危険な状態です。
そのままだと高確率でうまく殻を脱げなくなってしまいます。
もし明らかに脱皮に失敗しそうな場合は、できるだけ刺激を与えないよう注意しながら、そっと仰向けに補助してあげるケースもあります。
ただし、無理に触ると逆効果になることもあるため慎重に行いましょう。
脱皮後は動かなくても正常
脱皮直後のブラジリアンブラックは、体がまだ柔らかく「ふにゃふにゃ」の状態です。
新しい外骨格が固まるまで、仰向けのままダラーンとして動きません。
特にアダルトサイズでは、1日以上ほとんど動かないこともあります。
しかし、これは弱っているわけではなく正常な状態です。
無理に起こしたり体勢を変えたりすると、
- 脚が変形する
- 関節が曲がる
- 内部損傷
- 最悪の場合は死亡
につながることがあります。
完全に体が固まるまで、静かに見守ってください。
タランチュラにとって脱皮は命がけ
タランチュラにとって脱皮は、ただの成長ではありません。
古い外骨格を脱ぎ捨て、新しい体へ入れ替わる非常に危険なイベントです。
実際に、タランチュラの死因として多いのが「脱皮不全」。
だからこそ、
- 湿度管理
- ストレスを与えない
- 脱皮前の拒食を理解する
- 脱皮中に触らない
といった飼育管理がとても重要になります。
ブラジリアンブラックは丈夫な種類ですが、脱皮時だけは特に慎重に見守ってあげましょう。
ブラジリアンブラックの適温は?
ブラジリアンブラックを健康に飼育するためには、温度管理がとても重要です。
まずは必ず温度計を設置しましょう。
ブラジリアンブラックの飼育温度は、25℃〜29℃前後が目安です。
この温度帯を安定して維持できれば、食欲や活動状態も安定しやすくなります。
温度が低いとどうなる?
タランチュラは変温動物のため、気温の影響を大きく受けます。
温度が低すぎると、
- 動かなくなる
- 拒食する
- 消化不良
- 脱皮不全
- 体力低下
などの原因になることがあります。
特にブラジリアンブラックは丈夫な種類ですが、長期間の低温は危険です。
夏でも油断は禁物
「夏だからヒーターはいらない」と思いがちですが、実は夏場も注意が必要です。
エアコンの設定温度が低いと、ケージ内が想像以上に冷えてしまうことがあります。
気づかないうちに低温状態になり、弱ってしまうケースも少なくありません。
そのため、通年でパネルヒーターを設置しておくと安心です。
サーモスタット管理がおすすめ
ヒーターを使用する場合は、サーモスタットも必ず導入しましょう。
サーモスタットを使えば、設定温度に合わせて自動で温度調整してくれます。
これにより、
- 温度の上がりすぎ
- 急激な温度変化
- 冬場の冷え込み
を防ぐことができます。
ブラジリアンブラックのような長寿のタランチュラは、安定した環境づくりがとても大切です。
温度管理のポイントまとめ
- 温度計は必ず設置する
- 適温は25〜29℃
- 低温は拒食や脱皮不全の原因になる
- 夏のエアコン冷えにも注意
- ヒーターは通年設置がおすすめ
- サーモスタットで自動管理すると安心
ブラジリアンブラックを長く健康に飼育するためにも、温度管理はしっかり行いましょう。
ブラジリアンブラックに湿度管理は必要?
ブラジリアンブラックを含むタランチュラ飼育では、湿度管理も重要なポイントです。
基本的には、床材を適度に湿らせて湿度を維持します。
ただし、ケージ全体を均一に湿らせるのではなく、
- 湿った場所
- 乾燥した場所
の両方を作るようにしましょう。
タランチュラ自身が、その時に快適だと感じる場所へ移動できるようになるためです。
全面湿潤・全面乾燥はストレスになる
床材が全てビショビショ、あるいは逆に完全乾燥している環境は、ブラジリアンブラックにとってストレスになる可能性があります。
適度な湿度勾配を作ることで、自然に近い環境を再現できます。
特に脱皮前後は湿度を利用することが多いため、完全乾燥は避けた方が安心です。
高湿度すぎる環境は危険
タランチュラにはある程度の湿度が必要ですが、過度な高湿度は危険です。
特に注意したいのが「蒸れ」。
ブラジリアンブラックは蒸れに弱く、
- カビ
- ダニ
- 細菌繁殖
- 体調不良
の原因になることがあります。
湿度90〜100%の状態が続く環境は危険なので避けましょう。
また、床材を握った時に水が染み出るほど濡らす必要はありません。
「しっとり湿っている程度」が理想です。
霧吹きより洗浄瓶がおすすめ
床材を湿らせる際、霧吹きを使う人も多いですが、実はあまりおすすめできません。
タランチュラに直接水がかかると、驚いて走り回ることがあります。
ストレスや転倒事故につながる場合もあるため注意が必要です。
おすすめは、ピンポイントで給水できる洗浄瓶。
必要な場所だけを安全に湿らせることができ、湿度管理がしやすくなります。
湿度管理のポイントまとめ
- 床材を適度に湿らせる
- 湿った場所と乾燥した場所を作る
- 全面湿潤・全面乾燥は避ける
- 蒸れすぎは危険
- 湿度90〜100%はNG
- 床材は「しっとり」が理想
- 霧吹きより洗浄瓶がおすすめ
ブラジリアンブラックは丈夫な種類ですが、通気性と湿度バランスを意識することで、より安全に長期飼育できます。
ブラジリアンブラックに照明は必要?
ブラジリアンブラックを含むタランチュラ飼育では、基本的に専用照明は必要ありません。
爬虫類のように、
- 紫外線ライト
- バスキングライト
- 日光浴
などを行う必要はありません。
室内の明かりだけで十分に飼育できます。
タランチュラは強い光を嫌う
タランチュラは夜行性・薄暗い環境を好む生き物です。
特にブラジリアンブラックは、強い光を嫌がる傾向があります。
眩しい環境が続くと、
- 落ち着かなくなる
- 隠れ家にこもる
- ストレスが溜まる
- 拒食する
といった原因になることもあります。
そのため、常時明るい照明を当て続ける必要はありません。
日光浴は不要
「日光に当てた方が健康に良いのでは?」と思う方もいますが、タランチュラに日光浴は不要です。
むしろ直射日光は非常に危険。
ケージ内の温度が急上昇し、短時間で蒸し状態になってしまうことがあります。
最悪の場合、熱中症のような状態になり命に関わる危険もあります。
窓際管理や直射日光には注意しましょう。
室内の自然な明暗でOK
ブラジリアンブラックは、昼夜の自然な明暗サイクルが分かる程度で十分です。
普段の部屋の照明だけで問題ありません。
どうしても観賞用ライトを使う場合は、
- 暗め
- 間接照明
- 長時間照射しない
ことを意識するとストレスを軽減できます。
照明管理のポイントまとめ
- タランチュラに専用照明は不要
- 紫外線ライトも必要ない
- 日光浴はさせなくてOK
- 強い光はストレスになる
- 室内照明だけで十分
- 直射日光は危険
ブラジリアンブラックは、暗めで落ち着いた環境の方が安心して生活できます。
「明るく飼う」より、「落ち着ける環境を作る」ことを優先してあげましょう。
注意する点は?
絶対に脱走させない。
ブラジリアンブラックを飼育する上で、最も重要なのが「脱走対策」です。
タランチュラは有毒生物というイメージが強く、万が一脱走した場合、近隣トラブルやニュース沙汰になる可能性もあります。
特に、
- フタの閉め忘れ
- 通気口の隙間
- メンテナンス中の油断
には注意が必要です。
飼育ケージは必ずロックできるものを使用し、厳重な環境で管理しましょう。
餌用昆虫の脱走にも注意。
意外と見落としがちなのが、餌用コオロギやゴキブリの脱走です。
ペットショップなどで販売されている餌昆虫の多くは外来生物。
地域によっては、野外で繁殖が確認されているケースもあります。
外来種の定着は生態系へ悪影響を与える可能性があるため、
- 餌の管理
- 食べ残し処理
- 飼育ケースの密閉
も徹底しましょう。
ハンドリングは絶対にしない。
SNSやYouTubeでは、タランチュラを手に乗せる「ハンドリング動画」を見かけることがあります。
しかし、ブラジリアンブラックは毒性が比較的弱いとはいえ、有毒種です。
体質によっては、
- 強いアレルギー反応
- 腫れ
- 激しい痛み
- アナフィラキシーショック
を起こす可能性があります。
また、タランチュラ側にとっても落下事故は命取りです。
特に地表棲タランチュラは腹部が裂けやすく、高所からの落下で死亡することもあります。
「おとなしい=安全」ではありません。
ハンドリングは絶対にやめましょう。
野生の虫を餌にしない!
野外で捕まえた虫を餌として与えるのは危険です。
自然界の昆虫は、
- 農薬
- 除草剤
- 殺虫剤
- 寄生虫
- 細菌
などを持っている可能性があります。
見た目が元気でも安全とは限りません。
ブラジリアンブラックの健康を守るためにも、市販の餌昆虫を使用しましょう。
「餌代を節約したい」という理由で野生昆虫を与えるのはおすすめできません。
餌昆虫のエサにも注意!
コオロギやデュビアなどの餌昆虫は雑食性で、食べたものがそのままタランチュラの栄養になります。
つまり、餌昆虫の管理も非常に重要です。
特に注意したいのが、
- ネギ
- ニラ
- ニンニク
- 香辛料
- 加工食品
- 添加物の多い食品
など刺激物を含む食材。
これらを餌昆虫に与えると、間接的にタランチュラへ悪影響を与える可能性があります。
餌昆虫には、
- 野菜
- 昆虫ゼリー
- 専用フード
など安全なものを与えましょう。

ブラジリアンブラック飼育の注意点まとめ
- 脱走対策は最重要
- 餌昆虫の脱走にも注意
- ハンドリングは危険
- 野生昆虫は与えない
- 餌昆虫の管理も重要
- 刺激物や加工食品はNG
ブラジリアンブラックは丈夫で飼いやすいタランチュラですが、安全管理と正しい知識がとても大切です。
人にもタランチュラにも安全な環境を作り、責任を持って飼育しましょう。
ペット臭対策はどうしたらいい?
ブラジリアンブラックを含むタランチュラ飼育では、意外と気になるのが部屋の臭いです。
餌用コオロギやデュビア、湿らせた床材などが原因で、独特の臭いがこもることがあります。
しかし、換気のために窓を開けっぱなしにするのは脱走リスクがあるため危険です。
そこで空気清浄機を導入する方も多いのですが、注意したいのが「オゾン」「イオン」「次亜塩素酸」を放出するタイプ。
これらは濃度によって、生体へ悪影響を与える可能性が指摘されています。
特にタランチュラのような小型生体は、人間より環境変化の影響を受けやすいため、空気清浄機選びも重要です。
そこで実際にいろいろ調べて使ってみた中で、個人的にかなり良かったのが、フジコーの「ブルーデオ」。
光触媒方式を採用しており、オゾン・イオン・次亜塩素酸を空間へ放出しないタイプです。
ペット環境向けとしても人気があり、
- 臭い対策
- 静音性
- メンテナンス性
のバランスがかなり良い印象でした。
特に奇虫・爬虫類・小動物など、「空気中に余計なものを放出したくない人」と相性が良いと思います。
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光除菌の空気清浄機。コンパクトでありながら、臭いだけなく除菌も!

ブラジリアンブラックを飼育してみよう|まとめ
ブラジリアンブラックはいかがでしょうか?
私はこの漆黒のタランチュラに一目惚れし、初めて迎えたベビー個体がこのブラジリアンブラックでした。
成長はゆっくりですが、その分一つひとつの変化をじっくり楽しめる、とても魅力のあるタランチュラです。
おとなしく、落ち着いた性格の個体が多く、「まったりとタランチュラ飼育を楽しみたい方」に特に向いている種類と言えるでしょう。
ブラジリアンブラック飼育の重要ポイント
飼育において特に注意すべき点は以下の通りです。
- 絶対に脱走させないこと
- ハンドリングは行わないこと
- 自然界の昆虫を餌にしないこと
- 餌昆虫の管理にも注意すること
これらを守ることで、ブラジリアンブラックを安全に長期飼育することができます。
特に脱走対策とハンドリング禁止は、飼育者・タランチュラ双方にとって非常に重要なポイントです。
長く付き合うための心構え
ブラジリアンブラックを含むタランチュラ飼育は、「観賞して楽しむペット」です。
犬や猫のように触れ合うスタイルではなく、距離を保ちながらその生態を楽しむことが基本になります。
そのため、迎える際には最後まで責任を持って飼育する覚悟が必要です。
まとめ
ブラジリアンブラックは、派手なアクションこそ少ないものの、その美しい黒い体と落ち着いた性質で、じっくり楽しめる素晴らしいタランチュラです。
- 落ち着いた飼育を楽しみたい方
- 長期的に生体の変化を観察したい方
- 初めてタランチュラを迎える方
こうした方にとって、非常におすすめできる種類です。
どうか皆様が安全にタランチュラライフを楽しめることを、心より願っております。







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