タランチュラを飼育してみたいけど噛んでこないかなあ?
タランチュラの毒って危険なの?
死んじゃうの?毒性は?
噛まれたらどんな症状がでるの?
毒の強さはみんな同じなのかなあ?
こんな疑問を解決します。
タランチュラは何もしないのに襲ってくるの?
タランチュラは基本臆病です。身を守るために威嚇したり逃げようとするのです。
決して人を襲うために噛んできたり俊敏に動くわけではありません。タランチュラに噛まれる可能性は、ちょっかいを出してつついたり、ハンドリングや脱走した時に素手でつかまない限り低いと言えます。
タランチュラに噛まれた場合、死亡例は?毒性は?
タランチュラは昔の映画やテレビの影響で凶暴で猛毒なイメージを持っている方がほとんどでしょう。しかし、毒性は非常に弱く、人が死に至るほどの危険はありません。
タランチュラや日本に棲息するクモの毒による死亡例は知られていないそうです。理由はタランチュラの毒がタランチュラトキシンという毒ですが、人間にはその毒が作用しない、つまりあまり効かないのです。そのためタランチュラの毒の血清は存在しません。
ただし、効かないと言っても死に至るほど効かないだけで症状は様々。人によっては蜂刺されと同じでアレルギー反応によりアラフィラキシーショックで重症になる可能性があるので油断禁物です。
タランチュラの毒は口の近くにある太い二本の牙にあります。その牙で噛まれると毒が注入されます。牙は大きく尖っているため、噛まれるとかなり痛い。
噛まれた時のために、毒吸引器を常備しましょう。
タランチュラに噛まれた時の症状は?
タランチュラに噛まれればヒリヒリ痛み腫れてきます。ひどいと発熱や発汗、筋肉の痙攣が起きたりします。長いと1・2週間続きます。
私は日本に生息するクモのコアシダカグモを飼育するため、素手で捕獲したときに嚙まれたことがありますが、なんかシカシカするなあ?噛まれたか?みたいな感じでたいしたことはなかったです。
タランチュラ、種類別の毒の強さは?
バードイーターの毒は?
地上棲の蜘蛛でブラキ属やグラモ属などのバードイーターはタランチュラの中でも毒性は少ない方です。
私もタランチュラ飼育者ですが、そもそも触らないので噛まれませんし、この種類はおとなしいので自ら噛みにくることはありません。飼育初心者はバードイーターから始めるのをおすすめします。
バードイーターの中でも大人しくて刺激毛を飛ばさない次の4種類(ブラジリアンブラック・チャコジャイアントゴールデンストライプニー・ローズヘアータランチュラ・ブラジリアンレッドランプ)をおすすめします。
バブーンやアースタイガーなどの毒は?
土の中に巣を作る。また木の隙間などに巣を作るなど、バブーンやアースタイガー。この種類は結構荒い種類が多く動きも俊敏なので注意が必要です。
ちょっとしたことでも威嚇してくるので手を近づけるのは危険です。しかし、互いに距離を保った飼育方法であれば問題ないです。
アースタイガーで人気のコバルトブルーはだれもが飼育してみたい種ですが毒性は強く、噛まれた事例によると全身がひりひり痛み、しびれが出て腫れます。その痛みで動けなくなるほどで、長いと1週間ほど続くそうです。
バブーンは基本荒いので、承知で飼育するなら自分の気に入ったタランチュラをお迎えすればいいと思いますよ。
ツリースパイダーの毒は?
樹上棲のタランチュラ、ツリースパイダーの毒もかなり強く危険です。腫れあがり、発熱と発汗、胸の痛みや筋肉の痙攣などたくさんの症状が出ます。海外では、噛まれてから数時間後に症状が出だし、半日後さらに悪化して救急搬送された方がみえます。
この種類も互いの距離が必要ですし、特に幼体のうちは動きが俊敏なので脱走にも注意しましょう。
私はグーティサファイアオーナメンタルを飼育していますが、アダルトサイズになるとすごく落ち着きます。掃除をしようとすると隅っこに隠れて小さくなり動きません。これがまた可愛い。また、自ら威嚇し噛んでくるような行動は未だ一度もありません。ツリースパーダーは俊敏で毒が強いですが、脱走しないよう注意すれば、とても魅力のあるタランチュラだと思います。
もう1つ注意しなければいけない刺激毛
もう1つ、注意しなければいけないのがこの刺激毛です。
刺激毛が空中に漂い皮膚に刺さると人によって症状はさまざまですが、激しい痒みを感じます。
この刺激毛に敏感な方や、肌の弱い方は刺激毛を持たない、あるいは持っていてもめったに飛ばさないおとなしい種類を飼育した方が無難だと思います。 ひどいとアレルギー反応でアナフィラキシーショックになる可能性も少なくないのでハンドリングは絶対にしないで下さい。
初心者におすすめの大人しく綺麗なメキシカンレッドニーとよく紹介されていますが、振動など刺激を与えるだけで刺激毛をバンバン飛ばしてきます。私はあまりおすすめしません。
海外ではこの刺激毛が目に入り、ずっと違和感に悩まされている方がみえます。
よって、肌が敏感な方はメンテナンスで防塵眼鏡とマスク、長袖長ズボンの装備が必要になると思います。
私もブラキ属のメキシカンレッドニー(オス)を飼育していましたが、蓋を開けようとするだけで刺激毛を蹴ってきました。花粉喘息になりやすい体質だったため、塗装用の有機溶剤マスクをしてメンテナンスしていましたが、この子を飼育して以来、ブラキ属を含め刺激毛を飛ばしやすい種類は飼育していません。
刺激毛は少しの風でも飛散する可能性もあります。メンテナンス時は、扇風機やエアコンのスイッチを切った方が無難。刺激毛の飛散対策やペット独特の臭いが気になるので窓を開け、換気したいところですが、寒い時期は室温が下がってしまうし、脱走の心配もありますよね。よって、換気できない状況では、常に空気清浄機を稼働させれば空気がクリーンにすることができます。
私が実際使用し自信をもっておすすめする空気清浄機は、除菌、消臭もできてペットに悪影響を及ぼすオゾン・イオン・次亜塩素酸をいっさい放出しない安全な空気清浄機フジコーのブルーデオが一番です。
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タランチュラの毒 まとめ
いかがだったでしょうか?
タランチュラの毒は死に至るほどではないのですが、嚙まれれば症状が出ることは間違いありません。がしかし、タランチュラ自ら噛んでくる可能性は低いと言えます。
タランチュラが危険な生き物ではなく、つついたりハンドリングや素手でつかむなど、間違った扱いをするから噛まれるのです。
このことを前提に飼育すれば、絶対とはいえませんが、噛まれることはないと思います。ちなみに私は手で触ったことがないので、噛まれたことはありません。
それでは、皆様がタランチュラライフを楽しめるよう心より応援しております。
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