
ルリボシカミキリは、美しい青い体が魅力の人気のカミキリムシです。「飼育は難しい?」「餌は昆虫ゼリーで大丈夫?」「何を用意すればいいの?」と気になっている方も多いでしょう。
**結論から言うと、ルリボシカミキリは昆虫ゼリーでも飼育できます。**さらに、樹液や果物などもよく食べるため、初心者でも比較的簡単に飼育を楽しめます。
この記事では、実際の飼育経験をもとに、ルリボシカミキリの飼い方・おすすめの餌・必要な飼育用品・寿命・採集場所・飼育の注意点まで分かりやすく解説します。
「これからルリボシカミキリを飼ってみたい」という方はもちろん、採集した個体を元気に長生きさせたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
ルリボシカミキリの紹介

- 和名:ルリボシカミキリ
- 学名:Rosalia batesi
- 昆虫網:コウチュウ目:カブトムシ亜目:ハムシ上科:カミキリムシ科:カミキリ亜科:ルリボシカミキリ属
- 体長:16㎜~30㎜
- 分布:北海道・本州・四国・九州から屋久島。
- 出現時期:6月~9月。昼行性。
- どこにいるの?:広葉樹林に生息。山に近い住宅地でも飛来してくることがあります。でも探すといないルリボシカミキリ・・・。雌雄で飼育することは難しいですね。
- 特徴:体色は、青色から緑に近い青など個体差がある。翅の黒い斑紋にも地域によって変異があります。触角は体長より長く、オスの方が長い。また、触角の節ごとに黒く細かい毛があり、膨らんで見える。
- 何を食べてるの?:樹液・果実・花粉
- 寿命:卵からサナギまで3年。成虫になったその年の秋に〇んでしまう。
- 〇んだら標本にできるの?:標本にしても、紫外線にさらされると赤褐色になってしまうので、標本には向いていません。残念・・・。
ルリボシカミキリは飼育できる?
**ルリボシカミキリは飼育できます。**飼育難易度は比較的低く、昆虫飼育が初めての方でも十分楽しめる種類です。
成虫は昆虫ゼリーや樹液、熟したバナナなどをよく食べるため、特別な餌を用意する必要はありません。プラケースに昆虫マットを敷き、転倒防止用の樹皮や小枝を入れてあげれば、基本的な飼育環境は整います。
ただし、ルリボシカミキリは暑さと乾燥が苦手です。直射日光の当たる場所は避け、風通しの良い涼しい場所で管理しましょう。また、マットが乾燥しすぎないよう、ときどき霧吹きなどで適度な湿度を保つことも大切です。
美しい瑠璃色の体は見る角度によって輝き方が変わるため、観察しているだけでも十分楽しめる昆虫です。正しい飼育方法を守れば、初心者でも安心して育てられます。
ルリボシカミキリの餌は?何を食べる?
結論から言います。
ルリボシカミキリの餌は、昆虫ゼリーだけで十分飼育できます。
ただし、与えるなら高タンパク・高栄養タイプの昆虫ゼリーがおすすめです。栄養価の高い昆虫ゼリーは、健康維持に役立ち、より元気に長生きしやすくなります。
一方、安価な昆虫ゼリーの中には水分が多く、栄養価が低い商品もあります。もちろん食べることはできますが、できるだけ品質の良い昆虫ゼリーを選んであげると安心です。
ルリボシカミキリの飼育方法

ルリボシカミキリは、日本に生息する昆虫なので特別な設備は必要ありません。昆虫ケース・昆虫マット・樹皮(足場)・昆虫ゼリーを用意すれば、初心者でも簡単に飼育できます。
飼育セット
昆虫ケースに昆虫マットを3~5cmほど敷き、その上に樹皮を入れて飼育しましょう。
なぜ樹皮が必要なの?
ルリボシカミキリは木の上で生活する昆虫です。止まれる場所がないとケース内を歩き回る時間が増え、体力を消耗して寿命が短くなることがあります。
ポイント
- 小型の昆虫ケースで十分
- 昆虫マットは転倒防止と保湿の役割がある
- 樹皮を入れると落ち着いて過ごせる
湿度管理
昆虫マットが少し湿っている状態を保ちましょう。
乾いてきたら、洗浄瓶などで少量の水を加えて保湿します。
※注意
マットを握って水が染み出るほど濡らす必要はありません。手で触って少し湿り気を感じる程度が理想です。湿らせすぎるとカビやダニが発生しやすくなります。
温度管理
ルリボシカミキリは日本に生息する昆虫なので、基本的には常温で飼育できます。
ただし、真夏はケース内の温度が急上昇するため注意が必要です。
おすすめの飼育温度
- 25~28℃
- 直射日光が当たらない涼しい場所
- 真夏はエアコン管理がおすすめ
※注意
窓際や車内、直射日光の当たる場所に置くとケース内が40℃以上になることがあり、短時間でも命に関わります。
ルリボシカミキリの寿命
ルリボシカミキリは、卵から成虫になるまで約3年かかるといわれています。
幼虫は枯れ木や朽木の中でゆっくり成長し、十分に育つと蛹(さなぎ)になります。その後、成虫として羽化します。
成虫の寿命は数か月ほどで、初夏から夏に羽化した個体は、その年の秋頃までに一生を終えるのが一般的です。
長い幼虫期間に対して、成虫として過ごす期間は短いため、美しい瑠璃色の姿を観察できるのは限られた時間です。飼育する場合は、栄養価の高い昆虫ゼリーを与え、適切な温度・湿度で管理してあげると、より元気に過ごしてくれます。
ルリボシカミキリはどこで捕まえられる?
ルリボシカミキリは、北海道から九州まで広く分布しています。主にブナ・ナラ・クルミ・カエデ・シラカバなどの広葉樹林に生息し、立ち枯れた木や伐採された広葉樹の周辺で見つかることが多いカミキリムシです。
「高い山にしかいない」と思われがちですが、標高だけで生息場所は決まりません。
私は自宅周辺の標高約110mでも採集したことがあり、反対に標高1,000m以上の山林でも捕獲した経験があります。
つまり、標高よりも立ち枯れた広葉樹や伐採木がある環境の方が重要です。
捕まえやすい場所
- ブナやナラなどの広葉樹林
- 立ち枯れた木の周辺
- 伐採木や倒木のある林道
- 山林の林縁(林と開けた場所の境目)
特に、晴れた日中に枯れ木の表面を歩いていたり、飛来している個体を見つけられることがあります。
ルリボシカミキリによくある質問(Q&A)
Q. ルリボシカミキリは飛びますか?
A. はい、昼間でも活発に飛びます。
ルリボシカミキリは日中によく活動し、気温が高い日には元気よく飛び回ります。飼育ケースの掃除や餌交換の際にフタを開けると飛び立つことがあるため、逃がさないよう室内で作業するか、ケースの開口部をできるだけ小さくして作業しましょう。
Q. ルリボシカミキリは噛みますか?
A. 大アゴに指を近づけると噛むことがあります。
普段はおとなしい昆虫ですが、捕まえ方が強引だったり、身を守ろうとしたりすると大アゴで噛むことがあります。大きなケガをするほどではありませんが、驚かせないよう優しく扱いましょう。
Q. ルリボシカミキリに毒はありますか?
A. 毒はありません。
人に害のある毒や毒針はなく、安心して観察や飼育ができます。ただし、生き物なので必要以上に触らず、観察を中心に楽しむことをおすすめします。
Q. ルリボシカミキリは冬越しできますか?
A. 成虫は一般的に冬越ししません。
ルリボシカミキリは初夏から夏に羽化し、秋頃まで活動して一生を終えるのが一般的です。一方、幼虫は朽木の中で約3年かけて成長し、その間に冬を何度も越します。
Q. ルリボシカミキリの飼育は難しいですか?
A. 初心者でも比較的簡単に飼育できます。
昆虫ゼリーを与え、適度な湿度を保ちながら直射日光を避けて管理すれば、特別な技術は必要ありません。プラケース、昆虫マット、転倒防止用の樹皮など、基本的な飼育用品だけで十分飼育できます。
暑さや乾燥には弱いため、夏場は風通しの良い涼しい場所で管理すると、より元気に過ごしてくれます。
ルリボシカミキリ飼育に必要なもの【おすすめ用品】
飼育に必要な物リスト
ルリボシカミキリの飼育に必要なものを一覧にまとめました。初心者の方は、まずは以下の6点を揃えれば安心して飼育を始められます。
| 飼育用品 | 必要度 | 用途 |
|---|
昆虫ケース(小~中型サイズでOK) | ★★★★★ | ルリボシカミキリを飼育するケース。コバエ侵入防止プラケースがおすすめ。 |
昆虫ゼリー | ★★★★★ | 毎日の餌。高栄養タイプの昆虫ゼリー(プロゼリーなど)がおすすめ。 |
| クワガタ専用マット | ★★★★★ | 床材として使用。保湿効果があり、メスが産卵した場合は幼虫の生活環境にもなります。 |
| 足場になる樹皮 | ★★★★☆ | 足場や転倒防止に使用。ひっくり返っても起き上がりやすくなります。 |
湿度確保に洗浄瓶 | ★★★☆☆ | マットが乾燥しないよう、やさしく水分を補給するために使用。 |
メンテナンス用に長いピンセット | ★★★☆☆ | 昆虫ゼリーの交換や掃除の際に便利。ルリボシカミキリを驚かせにくく、安全に作業できます。 |
おすすめの昆虫ケース
ルリボシカミキリを飼育するなら、脱走防止とコバエ対策ができる昆虫ケースを選ぶのがおすすめです。
昆虫を飼育していると、いつの間にかコバエがケース内に入り込み、餌に集まってしまうことがあります。コバエが増えると衛生環境が悪くなり、飼育管理も大変になります。
そのため、我が家では「コバエシャッター 小」を使用しています。 フタと本体の隙間が少ない構造で、コバエの侵入やコフキコガネの脱走を防ぎやすく、初心者でも安心して使える昆虫ケースです。
さらに、積み重ねて使用できるため、複数の昆虫を飼育しても場所を取りにくいのも大きなメリットです。
実際にカブトムシやクワガタなど、ほかの昆虫の飼育にも長年使用していますが、使いやすく耐久性も高いため愛用しています。
おすすめの昆虫ゼリー
ルリボシカミキリには、高タンパクで栄養バランスに優れた昆虫ゼリーがおすすめです。昆虫ゼリーは水分補給も兼ねられるため、手軽に管理でき、初心者でも安心して与えられます。
我が家でも昆虫ゼリーを与えて問題なく飼育できました。 食べ残したゼリーはカビやコバエの発生を防ぐため、2~3日に1回を目安に新しいものへ交換しましょう。

昆虫ゼリーを節約したい方には、ゼリースプリッターがおすすめです。 ゼリーを容器ごと半分にカットできるため、小型のコフキコガネには与えすぎを防げます。
カットしたゼリーは、そのままケース内に置くだけで簡単に与えられるので、餌の交換もスムーズです。ゼリーを無駄なく使えるため、経済的で初心者にも便利な飼育用品です。
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昆虫ゼリーを半分にカットして与える場合は、専用のエサ皿がおすすめです。 半分にしたゼリーが安定して置けるため、ルリボシカミキリも食べやすく、ケース内が汚れにくくなります。
クワガタ専用マット
ルリボシカミキリには、**クワガタ専用マット(クヌギやコナラを主原料としたマット)**がおすすめです。
万が一、捕獲したルリボシカミキリがメスだった場合、飼育ケース内で産卵する可能性があります。クワガタ専用マットなら、そのまま孵化した幼虫の餌や生活環境にもなり、幼虫飼育へスムーズに移行できます。
また、クワガタ用マットは自然の雑木林に近い環境を再現しやすく、適度な保湿性があるため、ルリボシカミキリも落ち着いて過ごせます。
一方、カブトムシ用マットには腐葉土のほか、発酵を促すためにさまざまな素材が配合されている商品があります。成虫の飼育自体は可能ですが、産卵や幼虫飼育まで考えるなら、シンプルなクヌギ・コナラ主体のクワガタ専用マットを選ぶのがおすすめです。
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足場になる樹皮
ルリボシカミキリには、足場になる樹皮を入れてあげるのがおすすめです。 樹皮の上で休むこともできるため、落ち着いて過ごしやすい飼育環境を作れます。
また、ひっくり返ったときの足場にもなるため、転倒防止にも役立ちます。
我が家でも樹皮を入れて飼育していますが、安心して過ごしている様子が見られました。
湿度管理に便利な洗浄瓶

ルリボシカミキリの飼育では、床材が乾燥しないよう適度な湿度を保つことが大切です。
霧吹きでも加湿できますが、生体や昆虫ゼリーに水がかかってしまうことがあります。
我が家では、ピンポイントで床材だけに給水できる洗浄瓶を使用しています。 必要な場所だけを湿らせられるため、水の与えすぎを防ぎやすく、初心者にもおすすめです。
メンテナンスに便利な長いピンセット
食べ残した昆虫ゼリーや汚れた樹皮を取り除くときは、長いピンセットがあると便利です。 手をケースの奥まで入れずに作業できるため、ルリボシカミキリを驚かせにくく、掃除や餌の交換もスムーズに行えます。
我が家でも長いピンセットを使用しており、日常のメンテナンスに欠かせない飼育用品です。
まとめ
ルリボシカミキリは、美しい瑠璃色の体が魅力の人気昆虫です。飼育は難しそうに見えますが、昆虫ゼリー・適度な保湿・コバエ防止用ケースを用意すれば、初心者でも十分に楽しめます。
特別な設備は必要ありませんが、フタがしっかり閉まる飼育ケースや止まり木、昆虫ゼリーなどを準備すると、より安全で快適な環境を作れます。
夏の森で出会えたら、ぜひ美しい姿を観察しながら飼育にも挑戦してみてください。
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